高コスパキーボードにJIS配列が登場!Smackape impact80 jisレビュー[商品提供]

先日ご紹介しました「smackape impact80」。
低価格ながらしっかりした打鍵感で好印象のキーボードでしたが、今回JIS配列版が発売されるとのことで改めて株式会社KIBU様からご提供いただきました。

前回のUS配列版はミドルグレードのProを試用させていただきましたので、今回は上位グレードのUltraを提供いただきました。
基本的にProのUSモデルと変わらないのでスペックについては簡単に、主にProとの比較した使用感のレビューになります。

Pro版についてはレビュー記事を書いていますので、よろしければ合わせてご参照ください。

外観・付属品

改めて、今回提供いただいたのは「Smackape impact80 JIS Ultra」になります。

今回のカラーはMist。白基調に寒色系のモデルです。
ウォームなForestカラーも良かったのですが、Mistは真っ白なケースに差し色に黒と青。
こちらもクールで良いですね。

オフィスなどではこちらのほうが馴染みそうです。

付属品

付属品はUSB C to Aケーブルとキープラー、予備スイッチになります。
同梱されるスイッチはUlraモデルの「Forest Blue」スイッチになる以外は、US配列のモデルと同じです。

また無線レシーバーはスタンド下に収納されています。
どこかのレビューを読んでいたら「レシーバーが入っていない」という話も上がってたようなので、一応記載しておきます。

外観

外観はUS配列版と変わらず、シンプルでスタンダードなキーボード。
落ち着いた外観と人を選ばず使いやすい80%レイアウト。良い意味で「特徴がないのが特徴」といった、変に気取らず道具として使いやすいところが好印象です。

ケースはプラ素材。高価格帯のものと比較すると高級感は負けていますが、C面の処理はエッジが立っていてエンボス加工のアクセントなどデザインに気を利かせてスタイリッシュに仕上げています。

重量は約1.1kg。
Proは970gなので採用されているプレート分重くなっていると思われます。

内部プレートをしっかりしたものを採用していため、プラケースながら剛性も担保しています。
重量と剛性は比例するものと考えているので、1kg超えは安心感がありますね。

また前回も好印象だった点として取り上げたのですが、やはりこのスタンドは良いです。
低価格帯では軽視されがちなスタンドですが、impact80ではしっかりしたものが装備されています。

肉厚で頑丈、展開時の小気味よいクリック感。設置のクリアランスも適正でタイピング時にガタつきもしなりもありません。
こういったところにもこのキーボードは華美に偏らず、道具としての質実剛健さを表しているものだと感じる点です。

仕様

基本的にProモデルと同じですが、いくつか違いがあります。

高剛性FR4プレートを採用

Standerd/Proでは樹脂系のPCプレートですが、Ultraモデルではガラス繊維の複合素材であるFR4プレートが搭載されています。

グレード名が示す通り、剛性の高い素材を採用することで上質でソリッドなフィーリングを実現しています。

Forest Blueスイッチを採用

先に書いたようにUltraモデルではForest Blueスイッチを採用しています。

スペック上Proモデルに採用されているcheeseスイッチをあまり変わらない感じですが、打鍵感はよりリニアな感じでFR4プレートの良さを引き出している印象で、Ultraモデルにマッチしていると感じます。

8000mAhバッテリー

もう一点、Standard/Proモデルとの違いは搭載バッテリーの容量です。
他モデルが4000mAhに対しUltraモデルは8000mAhのバッテリーを搭載しています。

4000mAhでもライト消灯で約45日ということなので、2,3ヶ月は充電しなくても使えそうです。

VIA対応・ファームアップ

VIAで使用するjsonファイルおよびファームウェアについては以下よりダウンロードできます。

ドライバダウンロード(KIBU)
drive.kibushop.com/s/Y4tA

JIS配列でもしっかりVIA対応

JIS配列ですがVIAにもしっかり対応しています。
キーコンフィグの画面のエンターキーが逆になっているのがちょっと気になりますが…ちゃんと対応しているので問題ないでしょう。

またVIAを使う時は有線接続でないとVIA側で認識しないので、無線で使用している場合は有線に切り替えましよう。

ファームアップ

ファームアップデータ(.bin)と手順書も先のURLから落とせます。
手順としては以下のとおりです。

1.接続をOFF(有線)にする
2.ESCキーを押しながら有線接続
3.ドライブとして認識されるので該当のファイル(JIS版ならImpact80-JIS.bin)をコピー
4.数秒後にドライブの接続が解除されて、ライトが点灯したら更新完了

試しにMacで実行してみましたが、きちんとファームアップが完了しました。
ファームはexeファイルで提供されることが多くてwindowsでしかできなかったりするので、これは有り難い仕様ですね。

打鍵感・打鍵音

打鍵感

Forest Blueスイッチはリニアでストンと落ちるキャラクターが小気味良く、スイッチの素性の良さを感じます。
底打ち時のフィードバックも硬質なFR4プレートがやはり効いていて、固く締まったソリッドなフィーリングを演出しています。

一言でまとめればとても上質な打鍵感。
この打鍵感は一つ上の価格帯のキーボードと比べても全く遜色ないと思います。

打鍵音

音についてもやはりベースの素材が効いています。
短いサステインと歯切れのよい音はFR4プレートの恩恵でしょう。雑味もなく「コトコト」とした音が気持ち良いです。

プラケースのためアルミケースと比べると若干箱が鳴っている感じもありますが、硬質プレートおかげで膨らみはなく締まったサウンドであまり気になりません。
むしろそれが良い味付けになっていて、少しウォームなくらいがキーボードっぽくて良いかも知れません。

また音質的には高音域がカットされているので耳に優しい感じ。
オフィルなど周囲が気になる環境でも気を使わずに使える程度には静音性はあると思います。

Proモデルとの比較

Proモデルと比較するとやはり上位モデルということでプレートの剛性の寄与が大きく、グレードが示す通り上質感があります。
ただProモデルの元気なキャラクターもメカニカルのおいしいところでもあると思うので、これは好みでしょう。

あと感じるのはスイッチによる微妙な差異。
Forest Blueは押下圧が45gと同じcheeseスイッチと比べて、なんとなく重くなるピークが違う感じがします。
Cheeseは中央にピークがあるのに対し、Forest Blueは押し込み時がピークのような感じでしょうか。
そのためかcheeseスイッチ搭載のプロモデルよりは底打ち感が大人しいと感じます。
味付け程度という感想ですが、上位・下位という位置づけでなくモデルによるコンセプトでスイッチを選定しているのではないでしょうか。

音についてはProモデルは「パチパチ」で、Ultraが「コトコト」という感じ。
Ultraにcheese、ProにForest Blueとケースを変えてスイッチを差し替えてテストをしてみましたが、音についてはプレートの差が大きいと感じます。
静音性という点についてはProモデルも煩いというほどでもないのですが箱の鳴りと高音成分が強めなので、Ultraのほうに軍配が上がります。

UltraとProを打ち比べて

ProとUltraを打ち比べてみた感想として、どちらかと言われればUltraのほうが好みですかね。
基本的なフィーリングについてはどちらも変わらないのですが、落ち着いたキャラクターが好みの方なら数千円乗せてUltraをおすすめします。

Proモデルをオススメするのは輪郭のあるハッキリした打鍵感と音が好きな方。
タイプライターのようなパキッとした感覚は独特なので、周囲の音が気にしなくて良い環境でタイピングを楽しむならProのほうが良いと思います。

1万円前後でオススメできるハイパフォーマンスキーボード

ということで前回のSmackape Impact80 Proに引き続きUltraモデルのレビューでした。
重ね重ねになりますが、Impact80シリーズは本当にコスパ良いですね。

そこまでキーボードフリークでもないですが、1万円前後でここまでまとまったキーボードはなかなかないんじゃないかと思います。

あまり目立った外観をしていないところで損をしている感じがしますが、スタンダードなサイズとレイアウト。オフィスでもホームでもどこにでも溶け込むので、この大人しさは逆に良いところだと思います。
それでいてお値頃価格で打鍵感も良い。素晴らしいプロダクトだと思います。

あと個人的にimpact80シリーズでいいなと思うポイントがカラリング。
Forestの80年代マイコン世代にあったようなアイボリーカラーがすっごい好みですし、Mistのレトロ&ポップな配色もまた良し。
コスパも素晴らしいキーボードなのはもちろんですが、スタンダードなルックスでオシャレなカラリングを用意しているのもImpact80のバリューだと思います。

JIS配列もラインアップされ、impact80シリーズは低価格帯キーボードの有力な選択肢になりえる…というか以前も書きましたが、これでゴールしちゃっても良いくらい平均点の高いメカニカルキーボードです。

触ってみれば「これで1万円!?」と驚くと思いますので、是非機会があれば検討してみてください!

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