UGREEN NASのエントリーモデル 「NASync DH2300」レビュー

10年くらい前からデータバックアップ環境にはNASを利用しています。
主に日々増えていく写真の保存と消えるとちょっと面倒なデータ、フリーランスになってからは作業ファイルのバックアップに使っています。
最近はクラウドストレージを借りるほうがお手軽なんですが、大きなボリュームを借りると月額がけっこう高くなってしまうんですよね…

そんなこんなでsynologyのDS216jを10年使ってきたのですが、たびたびPCの接続が切れたりと最近少し調子が悪くなってきました。
HDDを交換してみましたが症状が変わらず。となるとそろそろNASも交換時期か…ということで最近NAS界で存在感を増してきたUGREENのNASを購入してみました。

今回は「UGREEN NASync DH2300」を導入後4ヶ月ほど経過しましたので、使用感を簡単にレビューしたいと思います。

UGREEN NASync DH230

外観・仕様

今回購入したのは「UGREEN NASync DH2300」。
インフルエンサーのレビューでよく見るN100搭載機ではなく、下位モデルの2ベイのタイプです。
セールのタイミングで27,000円程度とsynologyのDSシリーズより安かったのも購入のポイントでした。

SynologyやQNAPなどはPCデバイスという雰囲気ですが、UGREENはIT家電ぽい外観で、リビングに置いても違和感なく溶け込みそうなデザインですね。普通にカッコいい。

CPUはARM系8コア2.2GHz、メモリは4GB固定と一昔前の2in1windowsタブレットくらいのスペックでしょうか。

サイズ

Synology DS216jと並べてみました。横置きか縦置きかという違いくらいで、サイズ感はほとんど変わらないですね。
横置きか縦置きかの違いのようです。

付属品・ポート

付属品はLANケーブルとアダプタ、あとはマウント用のネジ類。

インターフェイスはUSB-Cポートが1つ、背面にはUSB-Aポートが2つがとHDMIポートがあります。
USBは外部ストレージを認識するので、アプリからの操作でファイル転送が可能。HDMIはテレビなどへ直で動画再生するためのポートのようです。

取り付け

HDDをカードリッジにビス止めししてマウントするタイプ。

カードリッジに取り付けたら蓋を開けて上から差し込みます。
簡単に言えば蓋のある裸族系HDDマウンタみたいな感じですね。上部蓋はマグネット固定なのでとても簡単。
他社のNASのようにケースを分解する手間がかからないので、シンプルでとても良い仕様だと思います。

ちなみにHDDは定番のWD Redの8TBを2つでRAID1を組んでいます。
最近HDDもひどく値上がりしてしまいましたが必要経費ということで…

使用感

転送速度は普通

一応UGREEN NASync DH2300で転送速度をチェックしてみました。

単純に100MbpsのLAN環境がボトルネックになっているのでしょうけれど、アクセススピードについてはDS216jとさほど変わりませんでした。
もとより転送速度の向上にはさほど期待していなかったので、自分としてはこれで十分かな。

携帯端末からの動作は良好

ここは結構違いますね。
やれることはさほど変わらないのですが、スマホやタブレットでアクセスした際にサクサク動きます。

管理画面の操作も速いですが、一番の違いは動画再生です。
DS216jでは携帯端末から動画を見る時に頻繁に開けないことがあったのですが、DH2300では動画が普通に閲覧できるようになりました。

どの端末からでもストレスなくアクセスできるようになったので、ここは入れ替えて良かったと思える最大のポイントです。

静音性に若干難あり

動作音についてはケースとマウントが簡易的な構造をしているせいか、synologyと比較してガリガリというシーク音が少し気になります。
HDDによるところが大きいところではありますが、ケース内で反響して音が大きくなっている気がします。
静音性を優先するならsynologyのほうが良いと思います。

明快なユーザーインターフェイス

Synologyではブラウザ経由でインターフェイスへアクセスしますが、UGREENではアプリから開きます。どちらもバーチャルOS的な画面で、使用感はどちらも直感的で使いやすいです。
やっぱりこういうUIって良いですね。

機能面でもsynologyとだいたい同じで、用意されているアプリは違えどNASを使ったことがある方ならほぼ説明不要で分かると思います。

アプリ数は必要十分

他の方のレビューで他のNASと比べてアプリが少ない少ない、と言われていますが必要最低限といったところでしょうか。というかあっても使わないので自分は気になりませんでした。
そもそも下位グレードではスペックに余裕がないので、あったところで使い所が難しいのではないかと思います。

ただ同期アプリが用意されているのは嬉しいですが…これがちょっと運用に注意する必要があったります。

リソース食いの「同期とバックアップ

NASをバックアップ用途で使うならば、やはりメインストレージと同期させたいところ。UGREENではそのための同期アプリが用意されています。

ただ同期アプリ実行中はNASのCPU・メモリのリソースをたくさん消費してしまう問題があり、動作中は動作が重くなったり接続が不安定になったりと、まともにストレージにアクセスできなくなってしまいます。

例えばPCに保存している写真のバックアップを撮りたいなどファイル数がそこまで多くない場合。数百枚程度の画像データ程度ならば数分か数十分程度なので問題にはなりません。

問題はファイル数がとても多い場合。自分は仕事用のデータでファイル数が数十万程度の同期をしたのですが、これが全く進みません。途中で諦めてキャンセルしましたが、進捗を見た感じこの数のファイルを同期させるならば2,3日は連続稼働しそうな感じでした。

大量のファイル同期がしたいなら上位グレードがオススメ

リソースを食っている原因はおそらく差分チェックとログ記録が動いているから。下位グレードのスペックでは少々荷が重いようです。
リアルタイム同期をバリバリ使いたいのならば上位グレードを選択したほうが良いでしょう。

とは言えタスクを小分けにしたりフィルタリングでファイルを絞り込むなど、リソース管理をすればそれなりに使えます。あとはいっそ同期アプリはPC側で導入するとかですね。

やはりハードに依存する処理はグレードによるスペック差が出てくるので運用でカバーするか、最初から素直に上位グレードを買っておきましょう。
とりあえず大量のファイルを同期したい場合は注意しておいたほうが良いと思います。

まとめ

ということでUGREEN NASync DH2300の4ヶ月使用レビューでした。
多機能のNASというのが売りのUGREENのNASでしたが、下位グレードだと機能的にもスペック的にも限定されますね。
とは言っても家庭用バックアップとしてのNASとしては全く問題なし。ですが他社製品との差別化も特になく普通のNASという印象でした。

良かった点

・筐体が格好良い
・HDD取り付け・交換がカンタン
・OSの動作がサクサク

・同期アプリが用意されている
・携帯端末でも軽快に動作
・競合他社製品よりちょっと安い

微妙だった点

・10年前のNASからの入れ替えでもできることはさほど変わらず
・同期処理などにはスペックが若干貧弱
・シーク音がちょっと気になる
・スペックに少々不満。上位グレードが気になる

つまり取り立てて悪いところはないけど普通のNASという感じです。そこそこ話題になっていたのでちょっとワクワクしてたけど、普通にNASをリプレイスしただけというところでした。
まぁレビュアーに提供されているのは上位グレードのものですし、あっちだと色々面白いのかも。
とはいえ上位グレードは2ベイで5万…ちょっと高いかな。

DH2300ならセール時に2万円中盤くらいまで落ちることもあるので、安心できるブランドで普通に使えるNASがそのくらいで買えるなら結構アリだと思います。
同期とか何かをやらせようとするとスペック不足は否めないですが、普通にバックアップをしたい、古いNASをリプレイスしたいということならばコスパも良くオススメできる製品かと思います。

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