あるとちょっと便利なストロボバウンサー
周りに一眼レフカメラを持っている人が少ないのもあって、友人/知人からから結婚式の撮影を依頼されることがあります。
その際いつも悩むのがやっぱりストロボ・フラッシュ。
ある程度カメラを嗜んでる方にはお分かりでしょうが、フラッシュの直射は良い結果を生みませんし、天井バウンズするにもチャペルは天井が高いので光が届きません。
そんなシチュエーションでよく使われるのがディフューザーやバウンサーですが、なんかペラッペラのシートとかなのに意外に価格が高い。
あまり出番のないものに高いお金を出すのが癪だったので、100円ショップにあるもので自作してみました。
目次
ストロボバウンサーの自作
仕上がり装着例はこんな具合です。
ストロボ上向きに設置し光をバウンサーに照射、拡散した柔らかい光を前面に当てる仕掛けになっています。
見ての通り白いプラスチックを折り曲げただけのシンプルなものなので作り方はカンタン。
では順を追って説明していきます。
バウンサーの作り方
1.購入する部材
とりあえず200円(税抜き)握りしめて100円ショップで下記のものを買ってきます。
・粘着式のマジックテープ
2.型紙を出力
型紙をプリンターで出力します。
もともとオリンパスのFL-50R用に起こした図面ですが、キヤノンの430EX IIでも問題なく付けられました。
A4サイズのPDFをアップしましたのでお手持ちのストロボに合わせて調整してみてください。
3.プラスチックの表紙を切る
表紙だけ切り落として、型紙に合わせて裁断します。
外側の太い線だけ裁断してください。
※内側の細い線は折り曲げる線になります。切り落とさないように注意してください。
次に細い線に折り曲げるために、折り込む面の裏側から薄くカッターを入れます。
4.マジックテープを貼る
ストロボへはマジックテープで固定しますので、バウンサー・ストロボ共にマジックテープを貼ります。
自作バウンサー検証
では200円自作バウンサーの効果を見てみましょう。
といってもチャペルを再現することはできないので、今回は国民的ガキ大将の方に参加していただきました。
撮影機材
ボディ:CANON EOS 6D
レンズ:CANON EF24-70mm F4 L IS USM
ストロボ:CANONのスピードライト430EX II 設定:TTLオート
撮影環境
撮影環境は室内で蛍光灯の明かりのみでやや暗い状態での撮影になります。
あとブライダル撮影の状況を多少シミュレートする意味でISO感度2000、シャッタースピード200前後にしました。
ちなみに絞りはミニチュア撮影のためF8.0まで絞りました。
上から順にストロボ発光なし・ストロボ発光(バウンサー付き)・ストロボ(直射)です。
いかがでしょうか?
ベストではないけどベターな結果
ちょっと控えめな感じもしますが概ね予想通りの結果。
バウンサー付きはストロボ発光なしの自然さを残しつつほどほどに明るくなり、口の中や腕の下など細部にできている陰と床にできる影が薄くできています。
ストロボ直射はご覧の通り。ミニチュア撮影で距離も近いこともあり白く飛んでしまっています。
ただ影は綺麗に消えているしこの程度の白飛びなら現像でなんとかなりそうでもあります。
結論としては、劇的ではないけれどほどほどに効果があるベターな結果としていいのではないでしょうか。
まとめ
過度な期待はできないが、あるとちょっと便利なアイテム
ということで200円(税抜き)でできるバウンサー制作から簡単な検証までまとめてみました。
今回のテストはストロボは上向き、設定はTTLオートの簡易的なものだったので、ストロボの向き調整やストロボ設定など追い込めばもう少し良好な結果が得られるでしょう。
バウンサーは「正直ないよりはあったほうがいくらかマシ」くらいの意見もあったりと微妙な立ち位置で、私もそう思います。
過度な期待はできませんが、シチュエーションによってはあると便利なアイテムじゃないでしょうか。
既製品ならもっと効果があるのかも知れませんが、簡易的なものながら200円程度で作れるのので、是非作ってみてください!
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