アップルのスペシャルイベント”hello again”で新MacBookProを発表!
先日、ようやく待ちに待ったMacBookProラインナップの刷新が発表されました。
昨年インテルCPU「skylake」が発表されるも、1年半近く3世代前の「Haswell」採用のモデルが現行機種として販売が継続され、3月・6月の発表では肩すかしをくらい、ほんとにようやくという感じですよね。
内容としてはほぼ事前にリークされた通りなので新鮮味はさほどないですが、おさらいがてら変更点とスペックを見ていきます。
新マックブックプロの変更点
新しいインターフェイス「Touch Bar」搭載
これまでMac・Windowsに関わらず、一部キーボードを除き存在していたファンクションキーを廃止し、革新的なインターフェイスとして「Touch Bar」なるものが搭載されました。
有機ELディスプレイに表示された仮想ボタンでアプリケーション操作できる機能です。
個人的には面白そうですが不安も多い要素ですね。
多様性はあるけど物理キーより仮想キーはユーザビリティが落ちるのは、ガラケーからスマホに移行した際に体験していますしね。
実物を見ていませんが、当然ESCキーも仮想キーなんでしょうね・・・使い勝手はどうなんでしょう。
後述する端子のThunderbolt3一本化もそうですが、分かってはいるけれどこういう抵抗感はレガシーに縛られているということで単に自分の頭が固いということなんでしょう。
例えばiphone7からミニジャックを廃止したのだって自分的にはやり過ぎ感がハンパないのですが、アップル的には「もう音楽をワイヤードで聴くなんてナンセンスだ」という回答なのでしょう。
まぁ「アナログ」から「デジタル」へ移行する過渡期にはよくあることです。
カメラがフィルムからデジタルへの変遷も、古くはレコードからCDへ、CDからデータへの時にもあったことです。
そしてとうとうキーボードもアナログの「優位性」からデジタルの「利便性」を選択する時期が近づいているということなんでしょうね。
そう考えればアップルらしい英断選択ではありますし、ある意味時代に必要な選択だったのかも知れません。
ちなみに今回のデモではタッチバーとPhotoshopの連携も公開していました。
もちろんAdobe CCの機能でしょうし、未だにCS6を使っている自分は恩恵を受けられないでしょう・・・。
バタフライ構造のキーボードを採用。トラックパッドの拡大
キーボードがMacbookから採用されたバタフライ構造に変更されました。
店頭でチラっとしか触ったことがないので何とも言えませんが、ネットの評判を見るとまぁまぁという印象です。
そもそもMacbookと同一の機構なのかも分からないので打鍵感が気になるところです。
加えてトラックパッドの面積が2倍になりました。
モバイルユースでは操作性に大きく寄与する部分なので、ここは手放しで歓迎して良いでしょう。
ポートをThunderbolt3に統一
これも大方の予想通り。レガシーなポートは綺麗に取っ払われました。
分かってはいた事ですが、今回一番頭の痛い変更点です。
で「Thunderbolt3とは何ぞや?」という点ですが、ざっくり言えば「USB Ttype-cの形状をした統合ポート」です。
Thunderboltの上位互換なので旧来のThunderboltデバイスは当然ながら、USB機器、ディスプレイ、電源、Lanなど周辺機器なら何でも繋げられるポートのようです。
ただ当然ながら旧来のデバイスではポート形状なので直接接続することができません。
導入にあたって変換ケーブルやドックなどが必要になります。
ただ、まだまだ需要が低く製品ラインナップも少なく、USBハブのような価格では販売されていませんので、早期の導入にあたっては出費がかさみそうです。
今回の新MBP発売をきっかけに安くなるといいですね。
何故かミニジャックは生存
そしてこれだけレガシー廃止の方向性なのに、何故かミニジャックだけは生き残ってます。
PCの音声出力はまだまだアナログの呪縛を逃れられないということでしょうか。
設計思想から真っ先に廃止されそうなのに・・・変なところで保守的なんだな、という感想です。
変更された仕様
CUPはSkyLakeのcor i5/i7
まさかのKaby Lakeか!?と期待してしまいましたが、やっぱりSkyLakeでしたね。
駆動時間は2015モデルが9時間、2016モデルは10時間と少しだけ上がりました。
CPUの電力効率の向上でもっと上がるかと思いましたが、バッテリーを減らしてその分重量を軽くする方へ振ったようです。
ちなみに15インチモデルで200g軽くなっています。
グラフィック性能が大幅向上
13インチはCUP内蔵のIntel Iris Graphics 540/550、15インチはRadeon Pro 450/455を搭載してIntel HD Graphics 530の自動切り替えになっています。
Radeon pro 450/455ってどんなもんなんでしょう?
とりあえずPolaris世代であるのは確かなようですが詳細はよく分かりませんが13インチで2.03倍、15インチで2.3倍高速になりました。
昨今CPUより遙かに成長率の高いパーツなので、ニューモデルの性能面では一番期待できるポイントでしょう。
尚公式の「ビデオのサポート」には以下のように書かれています。
13インチ:
1台のディスプレイで5,120 x 2,880ピクセル解像度、60Hz、十億色以上対応
最大2台のディスプレイで4,096 x 2,304ピクセル解像度、60Hz、十億色以上対応15インチ:
最大2台のディスプレイで5,120 x 2,880ピクセル解像度、60Hz、十億色以上対応
最大4台のディスプレイで4,096 x 2,304ピクセル解像度、60Hz、十億色以上対応
外部4Kディスプレイでの運用も余裕がありそうですね。
SSDの読み込み速度向上
少し地味な部分かも知れませんが、読み込み速度が最大3.1GB/秒のモデルに変更されました。
2015モデルでも十分速いと話題になったものが2倍に向上したようです。
PCの実感速度に一番貢献するパーツなので、何げに一番モデルチェンジを体感できるポイントかも知れません。
まとめ
さすが「フルモデルチェンジ」と納得できる内容でした。
フルモデルチェンジ故に新しい(新しすぎる)仕様に戸惑いもなくはないですが、待っていた甲斐がある新マックブックプロじゃないでしょうか。
レガシーを切り捨てるアップルの英断がユーザーに恩恵をもたらすかどうかはさておき、単純に構成パーツが現在のトレンドラインに乗ったことでも十分買いのPCですよね。
ただ既に次世代CPUである「Kaby Lake」が発表されていますので、案外マイナーチェンジモデルもそう遠くないうちに発表されるのでは?とも思います。
あと気になるのは新モデル導入にあたってUSBなど変換ケーブルやドックなどの設備投資に費用がかさばる点ですね。
Thunderbolt3がWindowsでもトレンドにならないと普及には時間がかかりそうです。
まぁ個人的に待ちに待っていたモデルチェンジですので、落ち着いたら購入してみたいなと思います。
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