Macbookpro再び!15インチ兄さんがやってきた!4K環境下レビューと13インチとの比較

13インチから15インチへ。”hello,again”

13インチが手元に到着してから10日、デスクにはどどんと15インチ兄さんが鎮座しています。
まさか10日足らずで2回もマックブックプロを開封することになるとは!

かといって13インチがダメな子という事ではなかったんです!
ちょっと自分の要件が高すぎただけなんです。
丁度良いサイズ感とコンパクトながら高いパフォーマンスにほぼ満足できたのですが、さすがに4Kディスプレイは荷が重かった…
フルHDディスプレイとのデュアル環境ならばアドビ系ツールも過不足なく使用できるのでオンチップGPUの進化をまざまざと感じさせてくれるマシンでした。

デジタルカメラもそうですが時代は高パフォーマンスを追うのではなく、パフォーマンス据え置きで省電力・コンパクトへシフトしていますね。
ムーアの法則も瓦解してCPUのスペックが頭打ちになっているのも大きな要因なのでしょうが、1990年代からPCが一般化して早20年、「パーソナルコンピュータ」という言葉が定着し個人ユースでの使用用途が出尽くした感がある今、効率化へ舵を取るのは健全な進化ではないかとも思います。

その最たる例が一般層のパソコンからスマートフォンへの移行。
近い将来パソコン自体レガシーガジェットになってしまうのでしょうね。

以前「ユビキタスコンピューティング」というものが提唱されていました。
ざっくり言うと端末に依存しないコンピュータ社会で、コンピュータはサーバーに存在しネットワークから引き出すという思想です。

現在のクラウドコンピューティングと同義かその先にあるものなのかも知れませんが、自分の解釈ではユーザーはインターフェイスとしての端末を持つだけの世界と考えています。
イメージとしてはキーボードやマウス・ディスプレイを遠くにあるパソコンに接続する感じですかね。
そうなると処理は全てサーバー側で行うので、端末のスペックはほぼ無意味になります。

ただそれには超超高速なインフラが必須になるので、ネットワーク技術のブレークスルーが不可欠になりますのでまだまだ先の話になりそうです。

さて、話が大幅に横に逸れましたがマックブックプロ13インチはとても良くできた子だったんですが、現在というレガシーな環境では(というか自分の環境では)少し役者不足でした。
そんな経緯で15インチモデル購入に至ったわけです。

購入した15インチモデルのスペック

今回改めて購入したモデルのスペックです。

・CPU:Intel Core i7 2.7GHz
・メモリ:16GB
・GPU:Radeon Pro 455(2GB)
・キーボード:JIS

店頭購入の所謂「吊るし」モデルです。
前回の13インチはApple Storeのカスタマイズモデルだったのですが、今回は待ち切れなかったのとたまたま近くのヨドバシカメラに在庫があったのでそちらで購入。
せっかく持っているギフトカードが使えないのはちょっと痛いですが、その分ポイント還元があったので良しとしました。


マックブックプロ15インチ

当然ながら昨日まで使っていた13インチが少し大きくなっただけ。
一回り大きくなるだけで随分印象が変わるものですね。
13インチのほうがキーボードまわりのスペースがスッキリしていて見た目は好みです。

ちなみにキーボード配列はUSからJISへ変更。
とりあえずUSキーボードを選んでみたんですがWEBコーディングの仕事上「@」「”」「:」などが打ちにくかったのでJISにしました。

4KフルスクリーンでもADOBE系アプリはしっかり動くが・・・

さて13インチと同じくPhotoShop、Illustrator、Lightroomで使用感を検証しました。
さすが外部GPUのRadeon Pro 455!4K環境下でもアドビ製品はラグもなく快適に操作できています。
ただ13インチ同様、ドットバイドットないし整数倍以外の中間サイズのスケーリングに設定すると若干もたつきが発生します。

うーん・・・ビデオメモリ2Gでも足りなかったのかな?
ということで状態監視ツールでチェックしてみました。

GPU・グラフィックメモリ稼働率を検証

今回GPU周りの稼働率をステータス監視アプリ「iStat Menus」を使用して検証しました。
adobeツールとブラウザ等を複数立ち上げた状態で、Photoshop/Illustratorで作業した時の計測値の履歴と、できるだけリアルタイムで撮影したスクリーンショットです。

全体

まずPhotoShop CCでの作業時のスクリーンショット。
CPUはクアッドコアだけにかなり余裕はありますね。
グラフィックメモリの使用率は8〜9割程度。
GPUは継続的に処理していないとこんな感じ。

グラフィックメモリ使用量

次にグラフィックメモリの使用率。
高い数値をキープしていますが若干の余裕があるように見て取れます。

GPU稼働率

最後にGPU稼働率。
エンコードをしている訳でもないので瞬間的に上がっても継続的に高負荷がかかってはいないようです。

ちなみに13インチと同じ条件でCHINEBENCH(GPU)結果を掲載しておきます。
複数試行していない上にバラつきがあるので参考にはならないかも知れませんが、いくらか傾向は出ているかなと思います。

クラムシェル デュアル トリプル
3840×2160 68.33 78.26 77.19
3360×1890 68.46 74.50 77.19
3008×1692 65.23 72.92 72.91
2560×1440 62.87 72.31 68.14
1920×1080 65.62 72.15 71.27

概ね13インチ(Iris Pro 550)の2倍程度の数値が出ています。
内部GPUの性能が上がったとは言えやはり差は歴然ですね。

Radeon Pro 455モデルでもスケーリングは鬼門

13インチのデータがないので何とも言えませんが、スケーリングによる負荷はグラフィックメモリ容量だけにかかるのか、それとも別に足かせになっているスペックがあるのかちょっと分からなくなってきました。
単純にこれがこのGPUの頭打ちと解釈するべきなのかも知れませんが、計測値を見ると微妙に釈然としない結果となりました。

じゃあRadeon Pro 460で実験だ!と言いたいところですが、さすがに予算的に無理。
455でもドットバイドット・フルスクリーンで快適に動作できることは確認できたので、これで良しとしましょう。

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