Mac mini 2018のCTOスペック選び

前回の記事のとおり、これまでMacbook Pro 15インチに不具合(主にバッテリー)の兆候が出てきたので、メインPCをリプレイスすることにしました。

MBPのメジャーモデルチェンジ初のモデルということもあって何かとトラブルの絶えないモデルではありましたが、この3年間自分的には全く問題もストレスもなく使えていました。
毎年発表される新モデルを羨ましく思いつつも、もうしばらく使い続けていこうかな…と思ってはいんですけど、バッテリーの寿命は宿命ですし仕方ないといったところでしょう。

CTOで購入したスペック

モデル選びについては結構悩みました。
御存知の通り、今どきのMacはCPUとストレージ(SSD)は基盤直付けなので、あとから変更ができません。
アプリの挙動に一番響くメモリだけは非公認ですが増設可能なのが救いですね。

まず自分の結論ですが、選んだスペックは下記のものです。

  • CPU:core i7
  • ストレージ:1TB
  • メモリ:8GB

とりあえず盛れるものは盛っておこう、という構成ですね。(ちなみにメモリは後から自分で32GBに増設しました。)
たまたま検討していたスペックの整備済み品があったので、若干オーバースペックでしたがそちらを購入しました。
おおよそ3万円くらい安く購入できたのも決め手でしたね。

Mac mini 2018にリプレイスしたところでOSは同じですし、これといって特筆すべき進化もありません。
強いて言うならば若干のスペックアップとメモリ増設した程度でしょうか。

ということで、今回は購入にあたって悩んだスペック選びについて書きたいと思います。

スペック選びする上でのポイント

さてスペック選びについてですが、自分的にはCPU・ストレージ・メモリの優先順位はこのように考えています。

ストレージ>CPU>メモリ

その理由を説明していきます。

CPU

パソコンのスペックを図る上で一番の指標とされているのがCPUですよね。
ただ個人的には重要性はさほど高くないと思っています。

そこまでCPUスペックは重要ではない

もちろん動画編集など用途によっては重要な要素ではありますが、そもそもそういう方は悩むことなく最上位を選択するでしょう。
悩むということは現状そこまでスペックを要求する用途がないが「今はやっていないけど、今後必要になるかも知れない」というマージンが欲しいということだと考えます。

例えば、
「今はブラウジング程度しかしていない」が「今後は画像処理などをやりたい」
とか、
「今はブラウジング・画像処理程度しかしていない」が「今後は動画編集などをやりたい」
とかですね。

現在CPUのランクはcore i3/i5/i7と3つのセグメントに分かれていますが、これらは単純に処理速度の差なので、どれを選んでも動作不可にはならないですしね。
もはやadobeのシステム要件にもcpuスペックの明記はありません。

処理速度的にもそれぞれ2,30%程度の開きでしょう。
何よりアプリケーションの動作に影響があるのがメモリとストレージ、(あとGPUスペック)です。

悩むならi3で十分

加えてMac mini 2018に搭載されているインテル第8世代CPUから大きく底上げされ、第7世代core i7と第8世代core i5は同等のスペックとされています。
自分の感覚では第4世代くらいでも2D処理にはストレスは感じないので、用途に悩んでいるならばi3で十分じゃないかと考えます。

ちなみに自分がi7を選んだのは整備済み品と出会ったタイミングと思い入れくらいの話で、オーバースペックだったかなと感じています。
第7世代core i7(現core i5相当)と現core i7とでadobe系2Dアプリ(photoshop/illustrator/lightroom等)を使用した体感差はほとんどありませんね。

できるだけ長く使い続けたい、という考えならばcore i7は悪い選択肢ではありませんが、Mac OSのサポートを切られたらそれはそれで終わりな気もしますね…

ストレージ

ストレージ(SSD)もCPUと同様に基盤直付けなので後から変更はできないパーツです。
ただUSBやNAS、クラウドストレージで増設は可能なので、他のパーツより容易に拡張が可能なものでもあります。

USBまわりが不安定

外付けで拡張できるならばあとから増やせば良いじゃん…とも思うのですが不安要素もあります。
というのもMacはUSB周りが頼りないんです。

自分は裸族系HDDスタンドを使用しているのですが、何故か起動時に認識されなかったりします。
あとはスリープ時に接続が切れたり、スリープ復帰時に接続・解除が繰り返されて大量のメッセージが残ったり…と不安定な挙動が発生しています。

やはり作業領域はメインストレージ、外付けストレージはバックアップと分けたほうが無難でしょう。

アプリケーションは内蔵ストレージにしか置けない

Macの場合、アプリケーションは基本的に内蔵ストレージ内「アプリケーション」に保存することになります。
そのためアプリが増えると当然内蔵ストレージが圧迫されることになります。

導入するアプリケーションが限られていれば128GBでも問題ないとは思いますが、画像処理系をやろうとするならばアプリだけでもそれなりの容量を咲くことになります。
加えてフォントデータを結構かさばるので最低でも256GB、余裕をもって512GBはあるとベターだと考えます。

スワップファイルとアクセススピード

Photoshopなど画像処理系のアプリはメインメモリだけでは賄えず、大抵スワップファイルを生成してストレージに一時保存します。
ストレージにスワップ領域(仮想ディスク)が少ないと頻繁に書き換え処理が発生しパフォーマンスの低下するので、ある程度メインのストレージには余裕があったほうが良いです。(スワップ領域は外部ストレージに設定もできますが、上記の理由であまり使いたくはない)

動作速度の観点から言えば、SSDは容量が大きいほうが読み書きのスピードが速いという性質もあります。
若干ではありますがストレージのスピードがPC動作スピードの要と言っても過言ではないので、その点でCPUを盛るよりストレージに投資したほうが快適性は向上すると思います。

メモリ

一番最後にメモリです。
特に動画処理など一部のアプリケーションでメモリ不足は処理に致命的な遅延を発生させるほど重要なファクターではありますが、2D画像処理程度なら実は8GB程度でも何とかなります。
何をやりたいか迷っている方はとりあえず8GBでも問題ないですが、余裕があれば16GB以上を選択すると良いでしょう。

もちろん、最初から自分で増設する前提ならば迷わず8GBですけどね(笑)

必要に応じて増設

先に書いた通り、動画処理以外ならば大抵8GBでも困ることはありません。
adobe系など画像処理ならば16GB以上あったほうが幸せになれますが絶対条件ではない、という感じですね。
幸いMac Book以外の据え置きモデルでは非公認も含めユーザーでの増設は可能ですので、必要に応じて増やせば良いと思います。

ちなみに、Mac miniのユーザーでのメモリ増設は非公認なので、購入して1年未満でも分解した段階で保証は切れます。
その点は留意しておくべき点です。

まとめ

仕事など目的がハッキリしているならば必要なスペックが決まっているので悩むことはないんですが、パーソナルユースだとなかなか難しいですよね。

自分の結論としては必要に応じてストレージ容量を選択。それ以外は最低スペックのcore i3/8GBでも後悔はないと思います。
イマドキのCPUはスペックも高くCore i3でも4コアなので十分。変わるのはベンチマークスコアくらいでしょう。

むしろMac miniで色々やろうとた際に問題になるのはGPU。
CPUを上げるならばそちらに投資するほうが費用対効果は高いと思います。

CTOカスタマイズは柔軟に選択できる反面、スペックアップで価格が大きく変わる諸刃の剣。
この記事が良い選択の一助となれば幸いです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA