最後まで悩んだモデル選び
今更ながら、11月末にMacBookProをポチりました。ビッグウェーブに乗り遅れ、かと言って即日出荷でもなく1か月待ちとなんとも中途半端な時期ですが。
今回はモデル選びからカスタムまで随分悩みました・・・なんたって盛ると30万円オーバーの買い物ですからね。
パソコンに30万円出すなんて、まるで四半世紀前のPC9801かマッキントッシュの時代のようです。
だって、ちょっとしたバイクだって買えちゃう額ですよ!
あとはサイズ・重量の選択。
仕事の用途に耐えうるスペックとなると、15インチに盛ったほうが良いのは当然なのですが、持ち出しを考えると軽いほうが良い。
13インチに外部GPUモデルがあれば一択だったのですが、なかなかうまくいかないものです。
ということでベンチマークやユーザーのレビューなどの情報がある程度揃うまで待っていたのでこの時期になりました。
あとはやっぱり不具合報告なんかもぼちぼち出てきたのでもう少し待つ事も考慮したのですが、突然ノートPCが逝ってしまったのもあり購入を決意しました。
今回は購入に至るまでのモデル考察を書いていきます。
自分の必要要件を洗い直す
お財布から湯水のようにお金が湧くならば全部買っちゃうところですが、残念ながらそんなお財布なない。
しかも高価な、非常に高価な買い物になりますので、改めて自分の必要要件を洗い直しました。
まず自分が想定している用途はこうです。
・アプリはエディタ(SublimeText3):Illustrator:Photoshopを4:4:2くらい
・動画編集はしない
・4Kディスプレイ接続(60fps)
・基本的に4Kディスプレイとデュアルモニター
・できればクラムシェルで4K+フルHDのデュアル運用
・時々持ち運ぶ
動画編集をするならクアッドコアの15インチにGPUをアップするのがもちろん最良。なんならiMacかMacProのほうがコスパは良さそうです。
自分の用途では静止画のみなので盛り盛りにする必要はない。
けれど自分の場合「4Kディスプレイ運用」というのが最大のネックになります。
あとは持ち運ぶこともあるので軽く小さいほうが良い・・・でも要件スペックでストレスなく使いたいなどなど、この1か月堂々巡りしっぱなしでした。
うーん、悩ましい。
13インチと15インチの違い
次に、既に発表から1か月超経過しているので出尽くしていますが、ざっくり私感を合わせてモデル・カスタムによる違いをピックアップしていきます。
CPU
13インチと15インチで明確に差別化されています。
・15インチ:クアッドコア
クアッドコア8スレッド、いいですねぇ。
初めてクアッドコアCPUでタスクマネージャーを立ち上げ、8スレッド表示されたのを見た時の嬉しさと言ったら・・・
とは言えデュアルコアでもシングルスレッド処理は変わりません。
用途によってはクアッドコアのほうがベターですが絶対要件ではありませんね。
ただ動画のエンコードなんかは大きく差がでるので絶対要件として考慮してもいいんじゃないでしょうか。
ちなみにクロック数に関しては、自分は完全に無視しています。
正直通常用途で体感できるシチュエーションは相当限られるでしょう。
乱暴に言うと「誤差」程度。通常用途でそこまでシビアなパフォーマンスを要求されることはないだろう、というのが私感です。
メモリ
13インチ、15インチどちらも最大16GBまでカスタムできます。
ライトユースなら8GBでも十分かも知れませんが、アプリやアプリ多重起動するならば16GB一択。
あとは2016モデルははんだ付けされていて増設は(ほぼ)できないのもありますしね。
吊るし購入でなければ、後悔しないように余裕を持っておきましょう。
SSD
13インチと15インチでカスタムできる最大容量が変わります。
・15インチ:最大2TB
こちらもメモリと同様に増設不可。
内蔵SSDは高速なので多いに越したことはないですが、CTOがちょっと高いですよね。
ちなみに自分はMacBookPro購入前提で、既にNASを導入しています。
投資金額はややかかりますが、Win/Mac共有ストレージとしても、またホームクラウドストレージとしても使えるので便利ですよ!
データ自体はNASとクラウドストレージ、外付けドライブに逃がすにしても、アプリとフォントが馬鹿にならない容量になるので256GBだとちょっと心もとない。
あとはBootCampなどでのデュアルOSも検討しているのでもう一声!ということで512GBがベターかな?
GPU
こちらもご存じのとおり、13インチと15インチでハッキリ差別化されています。
・15インチ:外部GPU(Radeon Pro 450/455/460)
これが一番の難問。両モデルの最大の違いはディスプレイサイズとこのGPUの違いです。
モデル選択=GPU選択といっても過言じゃないでしょうか。
先に挙げた通り自分の場合「4Kディスプレイ」での使用という要件があります。
果たして13インチの内蔵GPUで4K使用が耐えられるか・・・というのが問題になってきます。
「メーカーの仕様」は鵜呑みにできない
apple公式の仕様を見ると13インチでも「最大2台のディスプレイで4,096 x 2,304ピクセル解像度、60Hz、十億色以上対応」とあります。
「なんだ!4K余裕じゃん!」と思っちゃうかもしれませんががちょっと待って!
メーカーの発表する仕様は「表示できる」指標であって「アプリが快適に動く」ではない点です。
もちろんユーザー個々の用途なんていちいちリサーチなんでできませんから当然なので、この仕様は「最低限動作する」と考えておいたほうがよいでしょう。
ただそれでも「最大2台の4K」と明示されているのは若干余裕がありそうな印象は受けます。
グラフィックメモリについて
4Kディスプレイで快適に運用するには「GPUのメモリが2G程度必要」という通説があります。
「通説」と言っても根拠を提示できないので、自身でグラフィックカードを装填して比べた私感と、どこかで見た覚えがある程度ですが。
対してIntel Iris Graphics 540/550のシェアメモリは1.5GB、Radeon Proは450/455で2GB、460で4GBのメモリを実装しています。
単純にメモリ量で見れば1.5GBで「ギリギリ」、Radeon Pro 450/455で「快適」、Radeon pro 460で「余裕で快適」といった感じでしょうか。
GPU性能の比較
比較的レビューなどがあって4K環境で快適に動くとされている2015年15インチ(Radeon R9 M370X(2GB))を100%として、2016年各モデルに加えて4K環境では微妙な同13インチ(Intel Iris Graphics 6100)でのGPUベンチマーク(Geekbench4)比較を見てみました。
・2016 13インチ(Intel Iris Graphics 550):約70%
・2016 13インチ(Intel Iris Graphics 540):約66%
・2015 13インチ(Intel Iris Graphics 6100):約42%
※ベンチマークはあくまで「指標」であって、絶対的なパフォーマンスを保証ないし確定するものではありません。
また実行環境や各ベンチマークによって結果は変わります。
一応その点を留意して読んでください。
Radeon pro 460は公式発表では200%のパフォーマンスを謳っていましたが、このベンチではそこまで伸びてないですね。
まぁそれでも間違いなく「余裕で快適」でしょう。
そして注目なのはIntel Iris Graphics 550。
M370X比で70%なら「そこそこ快適」が望めそうな感じです。
ちなみにIris 6100比で170%のパフォーマンス!同じ13インチでも大きくアップしてますね!
サイズ・重量
そして最後にサイズ感です。
一応サイズも書いておきます。
モデル | 高さ(cm) | 幅(cm) | 奥行(cm) | 重量(kg) |
---|---|---|---|---|
13インチ | 1.49 | 30.41 | 21.24 | 1.37 kg |
15インチ | 1.55 | 34.93 | 24.07 | 1.83 |
13インチと15インチで重量に約300gの差があります。
量販店で実機を持った感じ「あれ?15インチも意外に軽いな!」という印象でした。
前モデルから200g減ってすごいですね!
ただ持ち運びを考えると300gの差は地味に響くかな、と思いました。
肩にかかる負担って結構大きいですからねぇ。
あとサイズも15インチだとバッグもいくらか選びそうです。
結局どれにしたか?
で結論ですが、自分は下記のスペックに決めました。
13インチ(Touch Bar)512GBモデル
メモリを16GB
キーボードをUSに変更
実はその前にRadeon Pro 460にカスタムした15インチをオーダーしたのですが、やっぱりオーバースペックかなと思いキャンセルしました。
13インチにスペックダウンした判断としては、 ベンチマークを見たところIris 550でも4Kモニターにいくらか期待できるかなと思ったのと、自分の使うアプリで一番重いであるphotoshopもそこまで使用頻度も高くないことの2点。
また一応自分的にはフルスペックのwin機があるので重い作業はwin、軽作業と持ち運びはmacと役割分担させるのがベターであると考え直しました。
さらにはやっぱり価格が痛い!PCに30万円はやっぱり高すぎ!
ただ13インチをCTOで23万円も十分高価なんだけど、10万も安いと思うと許容できてしまうアップルマジック・・・。
winなら出しても15万円でしたから、13インチでも恐ろしく効果な代物です。
ちなみに今回の購入に、以前iPhone6を下取りしたアップルギフトカードを使いました。
この時のために寝かせておいたものなので、ようやく活かせた感じです。

以前記事に書いた通り、iphone SEの発表と同時に3月からアップルの下取りプログラム「Apple Renewプログラム」が始まりました。...
注文した(正確には再注文した)のが11/25だったのですが、この記事を執筆した前日に12/22発送予定のメールが来ました。
予定通りクリスマスあたりに到着しそうです。
それまでにUSB・ディスプレイ周りの接続環境を整えておかなければ・・・あと少し悩ましい日々は続きそうです。