さて、前回VILTROXのマウントアダプターで紹介したとおり「Nikon Z5」を購入しました。
最近発売されたIIでなくIのほう。
中古で約90,000円でした。
購入理由としては今となっては珍しい表面照射センサーであることと、初ニコンにはフルサイズで安いこと。
あとはオールドレンズの母艦に丁度よいかな、と思ったことです。
ZV-E1にテックアートのアダプタもあるのでそちらのほうが利便性は遥かに良いのですが、久しぶりにファインダーを覗いてマニュアルフォーカスで撮影してみたくなったんですよね。
そうなるとエントリークラスでもファインダーが見やすいニコン機がマッチするかなと、そんな感じです。
ちなみにZ6初代も同じくらいの価格で取引されていますが、表面照射センサーの相性が見たかったのでZ5を選びました。
目次
ヘリコイド付きM-Zマウントアダプター
今回購入したマウントアダプターはmukカメラサービスというお店のヘリコイド付きマウントアダプターです。
https://muk3dprintproject.stores.jp/items/683c3a0ba29c4f36492c88b4

ZマウントをMマウントに変換するヘリコイド付きアダプター。
最初焦点工房のヘリコイドなしのものを購入したのですが、初期のズミクロンでは焦点距離が長かったり引き伸ばしレンズで使えなかったりで、結局ヘリコイド付きに買い直しました。
中国製のOEMだと思われますが価格も1万円前後と安く、ヘリコイドの動きもスムーズで使用感も問題ないです。
焦点工房の製品だと25,000円しますからね…安く提供いただけるのはありがたい。
おそらく同店がメルカリでも販売しているようなので、そちらでも購入可能です。
Z5のマニュアルフォーカシング

ニコン機は評判通りEVFは確かに見やすいですね。
エントリークラスで手を抜きがちなファインダーも視認性が良いです。
さすがメガネのレンズも製造しているメーカーだけありますね。
ただマニュアルフォーカス時にいただけない点がいくつかあります。
拡大表示でフレームレートが落ちる
まず使いにくいなと思ったのが、ピントの追い込みで拡大表示するとEVFと背面液晶のフレームレートが落ちる点。
通常時はおそらく60fpsだと思うのですが、拡大表示時にガクっと落ちてちょっとコマ落ちしたような感じになってしまいます。
ピーキング表示がちょっとアテにならない
あとこれは他のカメラでも多かれ少なかれではありますが、ピーキングたよりだとピントが合いにくいですね。
正確にはフォーカスリングを回してピーキング表示が出たところでシャッターを切ると大体心を外しています。ピーキングの範囲が広いのかな?
なので一度ピーキング表示されたあとフォーカスを一度通り過ぎて表示が消えたあたりでピーキング幅を掴んで、そこから戻して検討をつけています。
Zマウントレンズやアダプター経由など電子接点付きのレンズだと合焦時AFポイントマーカーが緑に変わるので便利なのですが、オールドレンズはちょっと面倒ですね。
作例
Mマウントの沈胴ズミクロンとヤシコンプラナー(AEJ)を持ってスナップを撮ってきました。








オールドレンズの母艦としてZ5は悪くないかな

ピント合わせには少々難はありますが、少々甘くても許せるのがオールドレンズ。
カリカリシャープな画は現代レンズに任せて、ちょっと肩の力を抜いて柔らかい写真を楽しむのには良いんじゃないでしょうか。
2000万画素もあれば等倍鑑賞しなければそこそこの歩留まりは期待できる程度には撮れますし。
表面照射センサーの色乗りはほどほど
期待していた表面照射の画については悪くないんじゃないですかね。
もっとべったり重いトーンが出てくるかと思っていましたが意外に色乗りおとなしいです。
基本的にどのカメラでもニュートラルまたはナチュラルの設定にしているのですが、それでもソニー機と比べて原色が少し主張している感じ。どこどなくOM-1に近い感じがしますね。
もっとセンサーのキャラクターを楽しむならオートかスタンダードにしたほうが良いかも。
Z5のオールドレンズの母艦としての素質
Z5がオールドレンズの母艦としてどうかと聞かれたら、まぁ良いんじゃないですかね。
視認性の高いファインダーが搭載されていること、5年前のフルサイズセンサー機で中古価格が10万以下と安いことを考えると十分アリ。
またエントリーモデルながらジョイスティックなど操作系が充実していたり、今となっては珍しいチルトモニターというのもスチル機としてはかなりポイント高いですね。
弱点としては現行機と比較して頼りないAFがありますが、それなりにフォーカスしますしマニュアルフォーカス前提ならば当然問題なし。
あとは表面照射センサーなので高感度ノイズは若干気になりますが、現像ソフトのノイズリダクションも進化しているので実用上は全く問題ないと思います。
それでもということなら初代Z6も中古価格はさほど変わらないので、そちらでも良いと思います。
現行機はどんどん値上がりしてエントリーモデルでも30万とかになってしまっている昨今ですが、スチルなら10年落ちくらいでも十分使えるカメラがたくさんあります。
ちょい古カメラから自分にあったカメラを探すのもカメラ道楽の楽しみ方の1つでしょう。
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