ライカ銘のズームレンズ!LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm(H-ES12060)レビュー

念願のライカ銘レンズを購入

VARIO-ELMARIT 12-60mm ボックス

パナソニックGX7 Mark2をボディのみ購入後、しばらく所持していたPanasonic 14-45mm F3.5-5.6と20mm F1.7で主に動画撮影をしていましが、これが期待以上によく写るので楽しく撮影していたのですが「ワンランク上のレンズで撮ったらどうなのだろう」かと欲が出てしまいました。

最初は価格もこなれてきたオリンパスの12-40か12-100を検討していたのですが、パナソニックの12-60に決定。
他にもパナの12ー32などF2.8通しは魅力的でしたが、決め手はDUAL I.Sと単純にライカ銘への憧れですね。

外観

VARIO-ELMARIT 12-60mm外観

まずは外観。
CANONのLレンズやシグマのArtレンズに似た重厚感のあるデザイン。
個人的に「12-60」のアナログな感じのフォントが気に入っています。

鏡筒は小型が長所のマイクロフォーサーズらしからぬ太さで、重量320gとマイクロフォーサーズとしてはやや重い部類。
側面に手ぶれ補正とAF/MFの切り替えスイッチが付いているので、三脚使用や動画撮影にも便利ですね。

レンズフードはメカニカルな構造で脱着ボタンが大きく扱いやすく、装着時はグラつきもなくしっかりホールドしてくれます。
プラスチックの立体成型されているレンズフードが主流ですが、リング部に金属パーツを使っていて高級感があります。

VARIO-ELMARIT 12-60mm外観

フィルター径は62mm。
これまで所持していたレンズはマウント径の40mm前後のものだけだったのでかなり大きく感じます。

VARIO-ELMARIT 12-60mm + GX7 mark2

GX7 Mark IIに取り付けるとこんな感じ。
サイズ的にはバランスに欠けますが、レンズ鏡筒が適度な太さなので撮影スタイルはむしろ安定します。
また軽すぎると手ブレも起こりやすいので、ほどほどの重さは撮影にプラスになるでしょう。

使用感

まず良いと思ったのがズームリングのトルク感。
軽くなく重くもなく、程よくスムーズに回るので動画撮影にも向いています。

次に静かで速いAF。
GX7 Mark2では14-45でも十分速いですが、それよりもワンテンポ速くAF動作音も全く気になりません。

期待していたDUAL I.Sの手ぶれ補正の効果は、若干良くなったという感じでしょうか。
DUAL I.S2ならば劇的に効果があるのかも知れませんが、DUAL I.S1のGX7 Mark2ではそこまで変化を感じられませんでした。
ただ公式の説明を読むと望遠側で大きく効果がありそうなので、後日望遠側で撮り比べしてみたいと思います。

レンズ比較

今回購入した「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm」と「LUMIX G VARIO 14-45mm / F3.5-5.6」とで物撮りで比較してみました。
設定はマニュアルフォーカスで35mm(換算70mm)付近、絞りはF5.6のISO100での撮影です。

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm

Panasonic GX7 mark2
LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0
34mm 1/15sec,F5.6,ISO100

LUMIX G VARIO 14-45mm

LUMIX G VARIO 14-45mm

Panasonic GX7 mark2
LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6
35mm 1/15sec,F5.6,ISO100

うーん・・・これまでレンズの撮り比べをしたことがなかったのですが、なんとも微妙な結果となりました。
正直全く見分けがつきません。

どうにも納得がいかなかったのでCANON 6DにCANON EF24-70mm F4.0でも撮影してみました。
こちらは被写体深度を合わせるのにF8まで絞っています。

CANON EF24-70mm F4.0

CANON EF24-70mm F4.0

CANON 6D
CANON EF24-70mm F4.0
70mm 1/8sec,F8.0,ISO200

ちなみに画素数がGX7 Mark2が1600万画素に対し6Dは2020万画素なので若干有利です。
では3枚を拡大して並べてみましょう。

拡大写真

<まずはマイクロフォーサーズ2本の比較。
拡大して見るとケース内部のヘアラインやバンドの編み込みのディテールの再現性、長針・短針の黒の締りはライカが勝っていると感じます。
ただそこまで求めなければパナ14-45mmでも十分といったところ。

対してCANON 6D + EF24-70mmと比べてもライカ12-60mmはもちろん、パナ14-45mmも十分検討していますね。
さすがに暗部のノイズの乗りなんかはセンサーサイズなりではありますが、ディテールはキヤノンフルサイズ+Lレンズの組み合わせと比べても十分健闘しているんじゃないでしょうか。
さらにGX7mark2側でもう少し絞れば改善しそうな感じでもあります。

LUMIX G VARIO 14-45mm侮りがたし…

LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm



安価のレンズと違いを確認するつもりが、まさかのパナソニック14-45mmの実力を思い知らされる結果となってしまいました。
良好な条件下ではレンズのクオリティで差はあまりでないということでしょうか…
アマチュアの私が撮影するような物撮りでは「GX7mark2 + 14-45mmで十分」ということですかね。

もちろん撮影条件・被写体が変われば12-60mmの長所も発揮されるでしょう。
加えてライカ12-60mmはマクロ並みの寄れたりAFスピード、動画に有利なスムーズなズームリングなど有利な点も多々あります。

改めてフィールドテストも行ってみたいと思います。

※2018/01/22

フィールドでの使用レビューを書きました。
物撮りでは14-45との差を感じられませんでしたが、外に持ち出せばやはり別物。
解像度・色味共に良く、ボケというか空気感のよく映る良レンズです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA