シグマに先んじてタムロンが発表!
今年のCP+で発表されたシグマ・タムロンのフルサイズEマウントレンズへの参画。
そこから約2ヶ月、シグマに先んじてタムロンから「28-75mm F/2.8 Di III RXD (Model A036)」が発表されました。
販売予定は5/24。
シグマが既存の単焦点レンズ群のEマウント化を発表していましたが、タムロンが早々に新レンズを発表してきたのは意外でした。
描画は発売されてみないと何ともといったところですが、「安かろう悪かろう」から脱却してきている昨今の新設計サードパーティレンズですから、それなりの性能は期待してしまいますね。
ひとまず個人的に気になるポイントをまとめてみます。
目次
F2.8通しでメーカー小売価格100,000円
まずスペック上で目を引くのがF2.8通しレンズである点。
ソニーのみならずメーカー純正では「大三元」「小三元」という言葉になぞられるように、F4通しを10〜20万前後、F2.8通しを20万〜30万前後の価格帯(メーカー小売価格)で用意しています。
そこにシグマ・タムロンなどサードパーティが大三元クラスのレンズを小三元の価格帯に落としてくるのがキヤノン・ニコンマウントでの定番ですが、これまでソニーのフルサイズではそれらの不在がマウント発表以来続いてきました。
そこに満を持して、ようやくの登場です!
さらにユーザーの期待通りのラインアップを用意してきた点が何よりのトピックでしょう!
憧れのF2.8通しズームレンズが10万円という安い…いや安くもないんですけどこの価格帯で選択肢が増えるというのは、全てのアマチュアカメラマンにとっては福音に鳴りえるのです。
ファストハイブリッド・瞳AFなどカメラ側の機能に対応
Eマウントのネイティブ対応なので、ファストハイブリッド・瞳AFはもちろん、ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)やカメラ内レンズ補正にも対応。
カメラ側の全ての機能に対応しているかは分かりませんが、動画撮影もおそらく問題ないでしょう。
またカメラ側でのレンズのファームアップもできるという事なので、ソニー側での対応は十全。
MC-11経由でキヤノン用レンズも使えていましたが、AFスピードも含め安心して使えそうですね!
28mm始まりをどう捉えるか
最近の標準ズームレンズは24mm始まりがトレンドですが、このレンズは28mm始まり。
テレ側が75mmと若干長いですが、広角側が削られるのはちょっと寂しいですね。
ただ24mmが必要かと言われれば個人的にはそうでもないかな、という印象。
広角側が欲しければ16mmなどを追加購入するでしょうし、レンズ性能を担保する英断ととっておきましょう。
レンズ重量は550g
28mm始まりよりも個人的に気になるのがレンズ重量。
描画性能は良いことに越したことはありませんが、小型・軽量がレフ機に対するミラーレスの最大のアドバンテージだと考えているので、現状ソニーの性能を追求した大きく・重く・高いと三重苦のレンズ群の拡充には少々疑問を持っています。
いやもちろん、そういうニーズがあってそれらを求めているユーザーもいるのでしょうが、少々性能を落としても小さく・軽く・安いレンズにも目を向けて欲しいなと。
昨今のスマホカメラのように、少々の粗さはデジタル補正でうまいことやってほしいなと。
あとソニーのカメラのセールスバリューは動画撮影性能も大きく、実際に自分が購入した動機もそれなのでジンバルに載せた際の重量もレンズ選びの指標の一つです。
その点でこのレンズの重量ですが、550gと微妙なところ。
現行のソニーのラインアップを見ると、
- ・FE 28-70mm F3.5-5.6…295g
- ・Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4…425g
- ・FE 24-105mm F4 G…663g
となっているので、24-70mm F4とEF24-105mm F4の丁度中間くらいですね。
今思えば軽量なFE 28-70mm F3.5-5.6は動画撮影用にセットで買っておいても良かったかも知れない…
ちなみにGX7mk2に装着している「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0」が320g。
この軽さで描画性能も良いレンズが作れるのは、さすがマイクロフォーサーズといったところ。
フルサイズでここまで落とすのは難しいと思いますが、F値を落としてももう少し軽くしてくれたら嬉しかったですね。
その点で言えば若干評判はよろしくないですが、24-105mm発売からじわじわと中古価格が値下がりしている24-70mm F4のほうが良いかなと考え中です。
お手頃標準ズームの乏しいEマウントシステムに風穴を開けられるか!?
なにはともあれフルサイズEマウントのサードパーティ製レンズ第一弾が発表されたのは歓迎ですね!
長く微妙なラインアップの純正レンズだけだったEマウントが活性化されるのは間違いないです。
後々シグマも追従してくるでしょうが、まずはこのタムロンのレンズの発売を期待を込めて待ちつつ、今後のレンズ選びを考えていきたいと思います!
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