当ブログで掲載している写真は全て自室で撮影しています。
以前はカメラのホットシューにストロボを付けて天井バウンスで撮影していましたが、物撮りを続けていくうちに楽しくなってきて最近はストロボ2灯にアンブレラを使うようになりました。
その際に当然必要なのがライトスタンド。
一口にライトスタンドといっても価格や脚の形状など色々あって、しっかりしたブランド物は1万円以上したりします。
自分は物撮りでよく使うのでちゃんとしたものを……と思いながらも価格に負けて格安スタンドを不満を持ちつつも使っていたのですが、有り難い事に前回の三脚と一緒にK&F Concept様からライトスタンド「KF34.009」をご提供いただけました。
ご提案いただいた時に「なんだこれは!」と驚かされた面白い商品。
そんな独特なライトスタンドを今回レビューいたします。
三脚のような大型ライトスタンド
まず見て分かるように、ライトスタンドなのにまるで三脚です。
というか三脚にしか見えません。
通常ライトスタンドと言えば譜面台のような形状で細身のものがほとんどですが、このモデルはポール経26mmとサイズも通常の三脚と変わりません。
ありそうでなかった、ある意味アイディア商品ですね。
質感も同社の三脚と同様にしっかりしています。
そのサイズ故に気になる重量ですが、公式によると891gと実は通常のライトスタンドとさほど変わらないんです。
むしろ持った感じは見た目のサイズもあってか軽く感じるほど。
開脚は3段階
トラベル三脚のように180度折り返す収納形態になっていて3段階に開脚できます。
ロック機構も若干形状は違いますが同社の三脚とほぼ同じですね。
カチカチとステップで音を立てて開きます。
これが思いの外便利。
普通のライトスタンドだと足を開くのに抵抗があるので割と力がいるのですが、この機構だとするすると開けます。
このアイデアはちょっと目からウロコですね。
どの開脚断でもグリップする楕円形ラバー
三脚と違うのが脚先のラバー。
どの角度でも設置部を面で確保できるように横長の楕円形になっています。
シンプルながら「三脚をそのまま流用してるんじゃないぞ」という配慮を感じさせれる、良いポイントですね。
高さは最長2m
高さは一番足を狭めた状態でエレベーターを最長にして2m。
ただそこまで高くすると広げたときの面積が狭く且つ重心が高くなるのでかなり不安定になります。
ストロボだけ載せてバウンズするくらいなら良いかも知れませんが、アンブレラやソフトボックスなどを乗せるのは厳しいですね。
2段目ならば全部伸ばしてもまずまずといったところでしょうか。
ただ一番広げた状態でも165cmまで高くなるので、プライベートな用途ならばこれでも十分すぎる高さは確保できます。
加えて脚の半径も広くとれて重心位置もかなり低くなるのでとても安定します。
この使い方が通常のライトスタンドと比べた一番のアドバンテージでしょう。
ありそうでなかったライトスタンド
ライトスタンドと言うと良く見るスタイルものもだという固定概念を崩された、ありそうでなかったライトスタンドです。
骨太でトラベル三脚スタイルなので収納時のサイズはややかさばりますが、アイディアが良くセッティングも楽なのが良いですね。
何より2段目、3段目の開脚時の安定性は良く、邪魔な脚が低く広がることで狭い部屋などシチュエーションによっては取り回しも良いので、他のライトスタンドに対しての優位性も十分にあります。
「この手があったか…」と思わせる良いライトスタンドです。
ただ一番の導入障壁はやっぱり価格でしょうか。
他の格安ライトスタンドが1,500円程度なのに対し、こちらは4千円中盤くらいと価格差がちょっと気になるところ。
もちろんそれらとは質感や工作精度が全く違うし、しっかりした三脚をそのままライトスタンドにしたようなものですから当然のコストだと考えます。
たまに使うくらいの方でしたらここまでのものは必要ないかも知れませんが、比較的よく使う方、場合によっては外へ持ち運ぶという方には悪くない選択肢かなと思います。
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