美味しそうな写真を撮りたい!
カメラを持ち歩く人なら誰でも撮るであろう料理のテーブルフォト。
結婚式などでも料理の写真も撮影しますが一時期よく旅行に出ていたので、立ち寄った先で食事をとる際ほぼ毎回撮影していました。
旅で一番の楽しみはやっぱりご当地の食事ですからね!
とはいえ出先ですからライティングの条件も分からないしゆっくり撮影する時間もないかも知れない、背景や食器もどんなものか分からない・・・など出たとこ勝負になるので、なかなかうまくいかないものです。
そこで自分は迷ったら基本的に寄って撮影することにしてます。
とりたてて特殊ではないし、むしろありきたりな手法ですが、料理の撮影で寄って撮影するメリットをまとめてみます。
寄って撮影するメリット
立体感のある写真になる
上から全体を撮影しようとすると、どうしても平面的になってしまいます。
料理は色や形もそうですが、盛り付けも美味しそうに見える大きなポイント!
同じ料理でものっぺり置かれたものと、立体的に盛り付けされたものでは印象が変わるように、写真でも立体感のあるアングルで撮影したほうが美味しそうな写真に仕上がります。
例は結婚式の料理の写真です。
上品に小さく盛られる料理が多いため、寄って写すことによってボリューム感も出るのでさらに美味しそうに見えます。
主役を際立たせて余計な背景を外に出せる
綺麗なレストランや老舗の料理屋などでは背景もテイストになるのですが、必ずしもそうとは限りません。
なにより料理が主役なのですから、背景まで入れてしまうとフレーム内の主役にフォーカスが当たりにくくなり、何が撮りたいのかわからない全体的にぼんやりした写真になってしまいます。
ですので主役の料理をどーんと大きく写して、料理を際立たせてあげると意図のハッキリした写真になります。
料理のディテールを細かく描写できる
マクロレンズでなくとも寄って大きく撮影することでディテールが増します。
上記の写真はたこ焼きですが、たこ焼きの上にふりかけられた青ネギの切り口や熱で踊っている鰹節、たこ焼きの焦げた色などのディテールが綺麗に出ていて、焼きたてのたこ焼きの雰囲気を演出しています。
他にもマグロの切り身に出る脂の縞模様など、ディテールがハッキリすることで説得力を持つリアリティさも、よりその食材を美味しそうに見せるポイントになります。
背景をぼかして主役を引き立たせる
ポートフォリオなどでもよく使われますが、背景をボカすことで主役をより引き立てます。
上記はパンが2つ並んだ写真ですが、両方のパンにピントが合っているとややのっぺりしてしまうので、前方のパンにピントを合わせて立体感を演出しています。
また背景がやんわりボケるので、画面全体の情報量を減らす効果も出せています。
近接撮影でボケを活かす写真を撮るなら断然マクロレンズのほうが良いのですが、標準域の単焦点レンズでもこの程度は十分ボケます。
というかマクロレンズだと逆に絞る必要があるので、むしろ標準レンズのほうが向いてるのではないかと思います。
その他作例
手前味噌ですが、いくつか作例を挙げておきます。
個人的テーブルフォトのオススメレンズ
あくまで個人的なセレクトですが、テーブルフォトにオススメは以下の要件を満たすものがいいかな、と思います。
・明るさは~F2.8
・最短撮影距離20cm~30cm程度
というわけで数点ピックアップしてみました。
ちなみにキヤノン用はAPS-Cも考慮して35mmからチョイスしてあります。
マイクロフォーサーズ用
まとめ
「料理は寄って撮れ!」なんて思いっきり偏った意見ですが、迷った時はとりあえず寄って撮影しておけば無難なのは確かじゃないでしょうか。
センスのある人はセオリーなんてすっ飛ばしても素敵な写真はいくらでも取れるんでしょうけど、センスのない自分は無難なメソッドがあればちょっと安心だったりします。
拙い作例ばかりですが、初心者の方の撮影の手助けになれば幸いです。
ちなみにより美味しそうにするため、現像時に露出補正をかけたり彩度を上げたりなどしてますが、その辺はまた別の機会にでも書こうかと思っています。
それでは、良いカメラライフを!