macbookpro13インチを4kディスプレイ環境で使って分かったこと

マックブックプロ13インチを購入して10日ほど使ってみました

このサイズで期待通りのパフォーマンスを発揮してくれる素晴らしいラップトップですね!
あまり期待していなかった4kモニター環境下でも、条件付きですが良好に使用できるのに正直びっくりしました。
噂通りの内蔵GPU性能とSSDのスピードが功を奏した結果でしょう。

たださすがに、というか当然ながら15インチモデルと比べるとデュアルコア・内蔵GPUというハンデはありますね。
数値での比較は他サイトにお任せして、今回はブラウザなど一般的な使用からアドビのグラフィックツールにおける4kディスプレイ環境下でのmacbookpro13インチモデルの使用感と、先に挙げた良好に動作する「条件」について書いていきます。

あくまで主観での検証になりますので、参考程度にどうぞ!

今回検証にあたっての使用環境と比較対象など

ディスプレイ

・4Kモニター:LG 27MU67-B(ディスプレイポート接続)
・フルHDモニター:EIZO FORIS FS2332(HDMI接続)
・Macbook Pro 13インチ本体ディスプレイ

これらをシングル・デュアル・トリプルで検証しました。

検証したアプリ

・adobe Photoshop CC
・adobe Illustrator CC
・adobe Lightroom CC

どれも最新版にアップデート済です。

比較対象

自作PC(Windows)
CPU:Core i7 6700(skylake)
GPU: Geforce GTX960 4GB(ZOTAC)
メモリ:16GB(CFD panram 8GBx2)
ストレージ:SSD(CFD CSSD-S6O480NCG1Q)

この構成で上記アプリを快適に使用できているので、これをベンチマークとします。

シングル、デュアルディスプレイでもパフォーマンスは変わらない。がしかし・・・

まず意外だったのがコレ。
4kと内蔵ディスプレイまたは4KとフルHDといずれかのシングルディスプレイとでパフォーマンスにほとんど変化は確認できませんでした。
上記アドビ系ツールの使用感も目立ったラグもなく、ほどほどに満足できる動きです。
対象にしたWin機を10点としたら8点というところでしょうか。

4kを含めたデュアルディスプレイを満足に使うにはグラフィックメモリが2GBは必要だろうと思っていたのですが、メインメモリからシェアされた1.5GBで賄えているようです。
これなら公式で謳っている4K二枚でもパフォーマンスの低下は起きないのかもしれませんね。

ただこれは「4Kディスプレイのスケーリングがデフォルト」での話で、スケーリングを変更するととたんにパフォーマンスが落ちます。

13インチモデルの4K運用はスケーリングが肝

さて、そのスケーリングですが下記から選択できます。

・1920×1080(デフォルト)
・2560×1440
・3008×1692
・3360×1890
・3840×2160

※LG 27MU67-Bはドットバイドット表示で3840×2160

結論から言うと1920×1080と3840×2160以外の解像度にするとパフォーマンスがガタ落ちします。
どうやらRetinaの疑似解像度処理による負担が大きいようです。

参考:iMac 5KのRetinaディスプレイの快適な使い方を考える

この記事の内容と実際の使用感を鑑みると、どうやら実解像度(ドットバイドット)の整数倍の疑似解像度が一番負担が少ないようです。

参考になるか分かりませんが一応CHINEBENCH(GPU)の結果を貼っておきます。

クラムシェル デュアル トリプル
3840×2160 37.66 34.20 35.60
3360×1890 35,21 33.03 32.37
3008×1692 35,21 33.47 32.47
2560×1440 35.45 33.73 33.40
1920×1080 34.99 35.17 33.91

CPUの稼働率も含めて誤差程度に見えなくもないですが、幾分ベンチ結果にも出ているようです。
単純に引き延ばしているだけかと思ったら、意外に繊細な処理をしているようですね。

以上を前提として、アドビ系ツールの使用感をレビューしていきます。

アドビ系ツールの使用感

どれも客観的な数値があるわけではなく、目測の主観となります。
最適解像度(テストでは3840×2160)とそれ以外の解像度で比較していきます。

またウィンドウサイズでもパフォーマンスが変わるので全画面・1/2・1/4でも切り分けてみます。

PhotoShop CC

測定方法

・フォトショップではブラシのラグで測定
・ブラシのサイズは50px
おおよそ3840×2160 時に作業範囲の左端から右端まで5秒くらいのスピードでマウスをスライドさせたブラシの追従で見ていきます。

全画面(3840×2160)

おおよそブラシ1つ分のラグ

1/2画面(1920×2160)

おおよそブラシ半分のラグ

1/4画面(1920×1080)

おおよそブラシ1/4のラグ
対象のwin機と同等の追従性です。

Illustrator CC

測定方法

・マウスホイールで拡大縮小
・手のひらツールで移動

使用したデータはサイトのカンプで100MB程度、写真・画像40枚程度とやや重めのデータになります。
またこれは完全に感覚での測定になります。

全画面(3840×2160)

一呼吸(0.5~1秒)置いて後から追ってくる感じ。
手のひらツール時はスペースキーの反応がついてこない事もあり使用に耐えられない。

1/2画面(1920×2160)

ラグと呼ばれる範囲。残像がちょっと見ていて疲れる感覚。

1/4画面(1920×1080)

ほぼ使用に問題ないレベル。
対象のwin機と同等で十分実用レベル。

Lightroom CC

測定方法

・フォルダ同期
・フォルダー展開時の下部サムネイルからプレビュー→拡大

こちらはCPU依存が高いのか、ほぼ全ての画面サイズで差はでませんでしたので結果だけ。

測定結果

対象win機と差異のないパフォーマンスで使用できました。
特にプレビュー→拡大に関してはwin機より体感で早く感じるほど。
OSの違いかキャッシュしているSSDが高速なのが要因か分かりませんが快適です!

ただCPUがデュアルコアの為、フォルダ同期時のCPU使用率がほぼ100%になってしまうのはちょっと残念な点。

ドットバイドットなら4Kモニターでもなんとか実用範囲

ということで個人的な用途では「制約はあるが概ね実用範囲」という結果となりました。
ゴリゴリ画像加工をしないWEB制作程度の用途なら4K環境下でも「まずまず満足」できる快適性じゃないでしょうか。

ただ「最適な解像度」での運用の話で、2560×1440やwindowsで言うスケーリング150%あたりを常用している場合は「かなり厳しい」と言わざるを得ません。
自分はドットバイドットで運用しているのでなんとか使用に耐えられますが、ドットバイドット派は少数派なんじゃないでしょうか。

このあたりが4Kデュアル可能としている「公式発表」と「実運用」のズレですね。
車で言う「公式燃費」と「実燃費」みたいなものですね。

これは無理な話かも知れませんが、マックブック「プロ」と冠しているのならプロ用途のツールでの動作目安なんかの記載があればいいのになぁと思ったりもします。
…まぁそういうやつは素直に15インチ買えってことですよね。わかります。

ただ繰り返しになりますが、このサイズでこのパフォーマンスは本当に素晴らしい!
所詮内蔵GPU…という僕の偏見がこれでもかというくらいに払拭されました。
4Kディスプレイがなければ間違いなく13インチモデルで満足していたことでしょう。

ということなので・・・13インチを返品して15インチに変更することにしました!
というか執筆段階で既に13インチは旅立ち、デスクには15インチ兄さんが鎮座しております!

13インチの可搬性も捨てがたいのですが、やっぱり運用面でストレスがあると使わなくなりそうなので奮発しました!
本当は15インチを買ったつもりで差額をカメラがレンズに投資するつもりだっのですがおあずけですよ!

後日改めて15インチモデルでの4Kの動作レビューしたいと思います。

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