急激な値下がりでコスパ急上昇のpanasonic GX7mark II
発売当初から気になっていたpanasonic GX7mark IIですが、OMD-EM1mark2やGH5など年末にかけてのマイクロフォーサーズ新製品ラッシュやソニーのα6500など魅力的なカメラが続々発表され、なかなか購入に踏み切れず。
がしかしここ1ヶ月ほど前から始まった猛烈な値下げでコスパがググッと急上昇。
そろそろ底値かな、というタイミングだったので今回購入しました。
目次
ファーストインプレッション
ちなみにマイクロフォーサーズ機はパナソニックGF1、オリンパスPEN mini E-PM2に続き3台目。
オリンパス機を挟んでパナソニックに戻ってきました。
さらに遡って言えばフォーサーズ機としてはオリンパスE-500、E-3を経由しているので5台目。
意外にフォーサーズ陣に散財していてびっくりです。
スペックは公式などいくらでも参照できるので、ここでは主に使用感とE-PM2との比較でレビューしていきます。
外観・サイズ・重量
スクエアでフラットなデザイン
パナソニックらしく個人的に気に入っているのが丸みの少ないスクエアなボディですね。
軍艦部がホットシューやストロボも綺麗にフラットになっているのは、初代フォーサーズ機のL1から脈々と続くもはやパナソニック機のアイデンティティと言ってもいいんじゃないかと思えます。
サイズの割にズッシリとくる重量
サイズはE-PM2と較べて若干大きい程度。
なのに見た目で受ける印象よりずっしり重い、メカが詰まっている凝縮感を感じさせます。
対してGX7mark2の後にE-PM2を持ってみるとすっごく軽く感じます。
仕様表を見るとE-PM2が約269gでGX7mark IIが約426gとおおよそ1.5倍。
持ち比べてみるとおおよそ同じサイズで同じプラボディなのにチルト液晶やファインダー、ダイヤルなど物理操作部分を極力省いた分E-PM2がいかに軽いのかよく分かります。
操作性
モードダイヤルはもちろん前後ダイヤルに加え後ダイヤルをプッシュで別操作も可能と、一眼レフ機と同等のダイヤル群。
ダイヤルのないE-PM2とは比べるまでもないです。
ダイヤルは多いが操作性はイマイチ
ただ小型機ゆえというのもあるのでしょうがダイヤルが集中していて小さく、そして若干硬めなのが難点。
フロントダイヤルの使い心地は良好なのですが、モードダイヤルはファインダーを覗いての操作はちょっと難しい印象。
そもそも小型ミラーレス機はライブビュー前提ということかも知れませんが、ファインダーがあるならその辺の操作性もしてほしいところですね。
この点で言えばOM-D E-M10などオリンパス中級機やサイズに余裕のあるG8などのほうが良さそうです。
ちなみに背面のボタン類は小型モデルだけに当然ながら操作性は期待できませんね。
ただ小さいながらもカスタムボタンが4つ用意されているので、カスタム次第では操作性を向上できそうです。
メニュー
同じマイクロフォーサーズ陣のオリンパスとパナソニックでよく比べられる点ですが、さすが家電メーカーだけあってパナソニックのUIは分かりやすいですね。
前回設定したメニュー階層を記憶している
あと「これは良い」と思ったのが、メニューの階層を記憶している点。
例えばボタンのカスタム設定を行ってメニューを閉じた後に再度メニューを開くと先程設定したボタンのカスタムメニューが開くので、またいちいち階層を探す手間が省けます。
ちょっとしたことですが一時的に設定を変えたり、同じシーンで設定を変更して撮影するシチュエーションでストレスが軽減されるのは良い仕様です。
背面液晶
まあ綺麗な部類に入るんじゃないでしょうか。
暗い室内などでは増感されてやや明るめで白飛びしがちな傾向。
ただ少なくとも赤に転ぶE-PM2の液晶よりは大分マシ。というかE-PM2の液晶はコストカットが如実に出ている泣き所ですね。
あと可動式チルト液晶はバリアングルと比べると自由度は低いですが、ローアングル撮影が主な用途なのでチルトで十分でしょう。
ファインダー
視認性は必要十分
言われている程悪くはないです。
ピントの山がつかめて撮影情報が見られるので必要十分。
GH5やα6500あたりと比べるとさすがに分は悪いですが屋外など明るい場所ならば支障はないでしょう。
反面暗い室内だと増感されfpsも落ちるので残念な映りになります。
あと光学ファインダーにはないメリットとして、マニュアル撮影時の結果がファインダーに反映される点が良いですね。
小型ミラーレスにファインダーの需要は微妙なところですが、ファインダーと手の3点支持で安定した撮影スタイルが取れるのもメリットではあるでしょう。
ボディ内手ぶれ補正
正直あまり期待していなかったのですが、これが思いの外検討しています。
通常使用で十分頼りになる補正効果
5秒やら10秒やらと化物じみたOMD-EM1 mark2とまではさすがにいきませんが、パナ20mm f1.7(手ブレ補正非搭載レンズ)のライブビュー撮影時で1/30くらいはいけます。
Dual I.S.対応レンズならさらに補正効果も高まるようなのでちょっと試してみたくなりました。
フラッシュ
板状のベースが跳ね上がる方式なので、GX1のように指で倒すことでバウンスも可能です。
光量が低いので内蔵フラッシュだけじゃ厳しいですが、発光スレーブで外部ストロボを発光したい場合にちょっと使えるテクニックです。
ちなみにE-PM2は小型の外部フラッシュが付属していて、この外部フラッシュがコマンダー機能も付いています。
オリンパス製ストロボ限定ですが小型エントリーモデルでラジオスレーブが使えるなんてすごいですよね。
この辺の規格もマイクロフォーサーズで共通していれば便利なんですけどねぇ・・・
フォーサーズレンズ用マウントアダプターが使用可能
GF1からパナソニック機は使っていなかったので知らなかったのですが、フォーサーズレンズ用アダプタ(MMF-2)でのAFが作動しました。
GF1では動かなかったのでこれは嬉しい誤算です。
当然ながらAFスピードはひどく遅いですが、使えるだけで十分ととるべきでしょう。
良い落とし所の「全部載せ」ハイエントリー機
ミラーレスカメラの優位性である小型化をベースに、ファインダーやチルト液晶など装備を盛ったミドルクラス機。
若干コストを意識した点もあったりでそこは上位機種として存在するGX8の影響もあるのでしょうか、ネガティブな言い方をすれば製品としては「中途半端」という印象はあります。
ただミラーレス、というかマイクロフォーサーズ機はセンサーサイズや機構から歴史的にフラッグシップとエントリーで差別化を図るのが難しい、また販売価格の立ち位置でバランスをとるのが難しいなか、機能全部載せで小型というプロダクトを成立させる意味では十分要件を満たしているので良い落とし所、とも感じました。
正直α6300/α6500も検討していたのですが価格が下がらず新マウント導入のためレンズの追加投資が必要なので今回断念しました。
パナソニックの立ち位置ではそれがG8やGX8なのだと思うのですが、正直+4万のアドバンテージを感じられないんですよね・・・
ともあれ現在の価格帯で充実した機能、コンパクトサイズながらマニュアル撮影まで対応できる操作性とファインダー搭載など、これから一眼カメラをスタートしてステップアップするのにベストなカメラでしょう。
マイクロフォーサーズは低価格でパフォーマンスの良いレンズも充実していますしね。
という訳で、今回は購入してまだ日が浅いので外観や操作性をメインにレビューしてみました。
スチル画質や動画の基本性能もちろん、4KPHOTOやフォーカスセレクトなど気になる機能もあるので順次レビューしていきたいと思います。
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