気軽に持ち出せるグラデーションフィルター!K&F Concept GND ND8レビュー(商品提供)

風景撮影などで活躍するグラデーションNDフィルター(GND)。
一般的には角型で大きく、アタッチメントも含めると結構かさばります。
加えて本格的な撮影向けのプロユースな製品なのでとても高価なのでなかなか手が伸ばしづらいものですよね。

以前格安のフィルターセットに手を出したことがありましたが、やはりプラスチック製で品質がイマイチ。
そもそも使用頻度が低いものを持ち歩くこともなくほとんど使うこともなく現在に至る始末。
カメラもそうですが道具は使ってナンボですよね…

今回もK&F Concept様から製品提供のご依頼をいただいたのですが、あまり見かけない丸型のGNDフィルターとのこと。
使い慣れないフィルターですが面白そうだったのでお引き受けしました。

外観・仕様

K&F Concept製の丸形GNDフィルター。
使用したのは77mmの製品です。

円形の面にグラデーションがかかっていて、暗部はND8相当。
CPLフィルターのように2枚構成。回転させてグラデーションの角度を調整できます。

素材はガラス製でK&F Conceptでは定番のNano-Xコーティングが施されています。
同コーティングのフィルターは何枚か使用していますが、ホコリが付着しにくくなかなか品質は良いので安心してフィールドに持ち出せます。

厚みは実測で6.9mm。
プロテクトフィルター越しだと24mmで微妙に四隅がケラレる程度なので薄い部類でしょう。

価格はサイズにもよりますがamazonで4,000円〜5,000円前後。
1万円強する有名メーカーの角型フィルターを比べると手の届きやすい価格帯です。

使用感

執筆時は梅雨時期なのに加えご時世的な理由からあまり作例がありませんが、近場でサンプル程度の撮影をしてきましたので簡単なレビューとなります。

グラデーション効果は少し控えめ

まず、本製品はND8相当ということもあり控えめですが、構図上から中央へと空にうっすらグラデーションがかかっているのが分かります。
不自然さを感じさせず滑らかに光量が落ちているのは交換が持てます。

ただ、ND8相当で日中の野外ではやはり効果は薄いです。
このフィルターは曇天や、日の出・日の入りなど光量の少ないタイミングで使うのが適切かなと思います。

曇天でも雲は白く飛びがちなので、グラデーションフィルターが活きますね。
やっぱり夕景とかのほうが相性が良さそうです。

レンズ経に合ったフィルターを選ぶ必要あり

あと、これは考えてみれば当然なのですが、ステップアップリングで小さい口径のレンズに取り付けるとグラデーションの効果が小さくなります。
濃度の高い外周は使えず中央の濃度差の低い部分を使うことになるので、欲張らず適切な口径のものを選んだほうが良いですね。

フィルター経55mmのSIGMA 45mmに77mm経のフィルターで撮影した例ですが、ご覧の通りほとんど効果は出ていません。

近接撮影も面白い

あと構図内で見せたくないものや邪魔なものを自然に排除して、見せたいものに注目させたい時などにもグラデーションフィルターは使えます。

近景のシチュエーションだとND8でも十分効果が発揮できるので、こういう使い方だとむしろこの薄さが使いやすいですね。

使い方次第で撮影の幅の広がるグラデーションフィルター

以上、簡単ですがK&F Concept社のグラデーションフィルタSOFT GND8のご紹介でした。
手の届きやすい価格帯で良好な品質、サイズも通常のフィルターと同じなので、気軽にグラデーションフィルターを体験するにはベターなチョイスだと思います。
少なくとも数千円程度のプラスチック製角型フィルターセットを買うよりも数倍良いと思います。

今回はグラデーションフィルターに不慣れで、そもそも技量がない故に魅力を全く伝えきれてないですが、レビューを通して少し使い所が分かった気がします。
単純に空に向けてグラデーションかければ良いんだろう、と思っていましたが甘かったです…
黄昏時の時間帯や長秒露光など、光量やシチュエーション・撮り方を吟味すれば面白い表現ができるんだなと考えさせられました。

ひとまず今回はここまでとしますが、諸々落ち着いたら他のロケーションに持ち出してレビューの追記ができればと考えています。

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