マイクロフォーサーズのレンズ選び
m4/3のレンズはオリンパス・パナソニックを中心にシグマなどサードパーティーからも多数販売されています。
単焦点も多く価格帯も3~5万あたりのラインアップが充実してるのが目の毒でもあります。
各メーカー焦点距離がかるぶるものも多いので、購入にあたって悩みますよね。
ちょっと古めのレンズばかりですが、所持レンズをレビューしてみましたのでご参考にどうぞ。
目次
使用レンズレビュー
Panasonic LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. H-H020
Panasonic マイクロフォーサーズ用 交換レンズ LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH パンケーキレンズ ブラック H-H020A-K薄い!明るい!写り良し!でもAFが泣き所
マイクロフォーサーズ初期に登場した銘玉として名高いパナソニックの20mm単焦点レンズ
現在は2型に代替わりしましたが、カラーリングが違うだけで中身は同じみたいです。
初期は単焦点を含め乏しいラインアップの中で、頭一つ飛び抜けたレンズでした。
今はオリンパスやライカ銘の単焦点が充実してきたのですっかり影が薄くなってしまいました。
換算40mmと使いやすい焦点距離でF2.0と明るく、ボケもキレも美しい表現力豊かなレンズで風景からポートレートまでスナップに最適なレンズですが、弱点はAFの遅さ。
動体撮影は絶望的な遅さです。
あとはオートフォーカス時に結構音がするので動画にも向かないと思います。
それでもこの薄さと軽さは手放せない!
弱点は少々ありますが、それを補ってあまりある写りと薄さは何物にも代えがたいものがあります。
あとは最短撮影距離が0.2mとほどほどに寄れるので、テーブルフォトにも向いているのもポイント。
選択肢も増えて目移りしてしまいますが、もうしばらくはこのレンズを常用していこうかと思っています。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
OLYMPUS 単焦点レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 シルバー美しいボケ味!コストパフォーマンス最強!オリンパスの撒き餌レンズ
換算90mmの中望遠の単焦点レンズ。
一番の売りは焦点距離の長さで得られる美しいボケ味。
マイクロフォーサーズ規格はセンサーサイズが小さいのもあり、F値当たりの得られるボケがフルサイズのほぼ半分ほどと言われています。
特にセットで付いてくるズームレンズはF値が3.5~5.6あたりになるのでボケ味を楽しむ撮影には向いていません。
その点このレンズはしっかり美しくボケてくれるので、ポートレートなどに最適。
スマートフォンやコンパクトカメラからステップアップした人でも「これぞ一眼カメラ!」という写真が手軽に撮影できます。
しかも2万円前半と安く、写りからしたらありえないほどコストパフォーマンスに優れたレンズです。
ただ少し使いどころが難しいレンズ
写りは文句ないのですが、少々使いどころが難しい点もあります。
まず焦点距離が換算90mmな点。
90mmというと後に挙げる標準ズームレンズの望遠側と同じなので風景など広い場所の撮影には不向きになります。
次に最短撮影距離が0.5mな点。
50cm離れないとフォーカスが合わないので、テーブルフォトも撮れなくはないですが不向きと言えましょう。
こういった理由から何でもという訳にはいかず、コレ一本で持ち歩くには少々難しいレンズになっています。
2本目のレンズにオススメ!
とまあ使いどころを選ぶレンズではありますが、素晴らしいレンズであるのは確か。
それでも浅い被写体深度から得られる深いボケは被写体を引き立たせて、何気ない日常の1シーンを印象的な写真に残すことができます。
ですので、標準ズームないし標準域単焦点からの2本目のレンズにオススメします!
OLYMPUS PEN miniE-PM2
M.ZUIKO 45mm F1.8
45mm 1/250sec,F2.0,ISO200
OLYMPUS PEN miniE-PM2
M.ZUIKO 45mm F1.8
45mm 1/50sec,F1.8,ISO400
Panasonic LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.
Panasonic マイクロフォーサーズ用 14-45mm F3.5-5.6 標準ズーム G VARIO ASPH. MEGA O.I.S H-FS014045マイクロフォーサーズ初代標準ズームレンズ
マイクロフォーサーズ一号機のPanasonic G1にセットにもなっていた、初代標準ズーム。
その後発売されたG2からは手ぶれ補正スイッチを排除し(スイッチがないだけで手ぶれ補正は付いている)、プラスチックマウント化した14-42が採用されました。
「コンパクトなのによく写る」発売当時から評判も上々で、パナソニックのレンズの株を上げた一品でもあります。
そつなくこなす優等生
私はGF1を単焦点20mmのセットで購入したので標準ズームを買い足すかたちで購入しました。
当時14-42も出ていてそちらのほうが安かったのですが、プラスチックマウントはちょっと怖かったのもあって14-45を選択しました。
描画は広角でも望遠でもそつなくこなす優等生。
もともと被写体深度の深いマイクロフォーサーズなのもあって、解放から十分シャープに写ります。
正直単焦点好きなんで買ったもののほとんど使っていなかったレンズだったのですが、この機会に撮影した写真を見ていたら思っていた以上によく撮れていてビックリしました。
これからは使ってやろうかなぁと思っています。
番外:OLYMPUS ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
OLYMPUS 大口径中望遠マクロレンズ ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macroマイクロフォーサーズでも使って欲しい銘玉
旧フォーサーズ規格の50mmマクロレンズ。
オリンパスE-500を使っている頃に買ったレンズで、ボディは売却してしまいましたが、マウントアダプター経由で使用できるのでレンズは数本手元に残しておきました。
その中でも世代を超えて格別によく写るのがZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macroです。
シャープさとなめらかボケ味
特筆すべきはそのシャープさ。
6Dで使っているシグマ35mmと比べると線は太めですが、コントラストが高いというような不自然な感じではなくキリッとした空気感のあるシャープさが気持ちよいレンズ。
ボケ味も自然でなめらか。丸ボケではなく角のついたボケですが、個人的には角ボケがこのレンズのテイストになっていて好印です。
マイクロフォーサーズ機なら旧フォーサーズレンズで遊ぶのもアリ
旧フォーサーズ時代はよく「レンズの良さを活かせないボディ」と揶揄されており、マウント終焉と共にZUIKOレンズ群は品質に反して不遇な生涯を終えました。
本レンズは発売から10年以上経過しているので、AFスピードなどは最新のレンズに見劣りしますが描画力はまだまだ現役!
オークションで2万円前後で取引されているようなので、気になる方は是非チェックしてみてください!
Panasonic DMC-GF1
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
50mm 6sec,F2.0,ISO100
Panasonic DMC-GF1
ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
50mm 2sec,F5.6,ISO100
まとめ
欲しい物をリストアップしてみて改めて思ったのですが、マイクロフォーサーズって小型軽量で一般層をターゲットにしていてるのに本気レンズが結構多いですよね。
もちろんハイアマチュア向けボディもあるし、実際コンパクトなシステムが気に入ってフルサイズから乗り換えたという話も聞きますし当然といえば当然。
しかもこれらのレンズが2,3万程度のエントリーモデルにも付けられちゃうっていうのがある意味驚きです。
もともとメーカーのフラッグシップもラインアップされていたフォーサーズ規格の流れがあったから今のマイクロフォーサーズがあると思うと、懐の深いマウントだなぁとしみじみ感じてしまいました。
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