以前提供いただいて興味が出たのがブラックミストフィルター。
ややトリッキーなフィルターですが、使ってみるとこれがなかなか面白い。エモい写真はシネマティックな動画を撮影するのに強力なアイテムです。
前回K&F Conceptでは1/4しかラインアップされてなかった(と思う)ので単体のレビューとなりましたが、今回マグネット式のブラックミストがラインアップされた1/4と1/8、従来式の1/2と1/1の4種をご提供いただけました。
せっかくですので今回は濃度違いの4種で効果の違いを踏まえてのテストしてみたいと思います。
目次
製品・特徴
今回提供いただいたブラックミストフィルターは1/8から1/1まで、粒子の濃さ違いの4種となります。
仕様は1/8と1/4はマグネット式、1/2と1/1は通常のスクリュー式となります。
フィルター面に黒いツブツブが付着しています。
これが光を拡散してシャープネスを落とし、光が柔らかくなることでオールドレンズのような効果を演出します。
またこの黒点の密度によってフィルター効果のかかり具合が変わります。
4枚の濃さを確認するのに並べて撮影しました。
写真上段の左から1/2と1/1、下段が1/8と1/4です。
黒点の密度については確かに段が上がる毎に高くなっているのが分かりますが、上段のスクリュー式のほうがステップ以上に濃く、また若干黄色い色味になっていますね。
スクリュー式とマグネット式でガラスかコーティングの仕様が違うのでしょうか。
よりオールドレンズっぽさを出したいならば色味のついたフィルターを使用する、という使い分けをするのも面白いかも知れません。
尚スクリュー式のほうはフィルターのみですが、マグネット式のほうは他の製品同様にフィルター・アタッチメント・レンズカバーの3点セットになっています。
フィルター効果
では効果の違いを見てみましょう。
太陽を入れた撮影を行い、光芒の写り方で違いを確認してみました。
フィルターなし
1/8ブラックミストフィルター
1/4ブラックミストフィルター
1/2ブラックミストフィルター
1/1ブラックミストフィルター
まずフィルターあり・なしの比較ですが、光源の太り方や光芒の滲みと一番薄い1/8フィルターでもしっかり効果を確認できます。
背景が霞にかかったようなふんわり感は1/4以降じゃないとあまり効果を感じられないようです。
それより光芒への効果はやはりコーティングの違いが大きいのか1/8と1/4、1/2と1/1との画の違いのほうが目に付きますね。
濃い2種のほうは磨りガラス越しのような光の拡散具合と黄化したトリウムレンズのような色合いから、たっぷりとブラックミストフィルターの効果が載っています。
飛び道具としてならこれくらいのほうが面白くはありますね。
作例
これは1/1フィルターで撮影しましたが、左側の太陽の方向が思いっきり白くなっちゃってますね。
フワッとした芯のない写りですがそこは現代のカメラで現在のレンズ。ディテールはしっかり残っている不思議。
例えるならばphotoshopでぼかしたレイヤーを乗せてる感じでしょうか。
ちょっとやりすぎな感じもしますが、カビたオールドレンズを使っているようななんとも言えない味を出すならばアリですね。
こちらは1/4で撮影した夕日。
逆光でコントラストが高いのもありますが、このくらいの濃度ならば被写体のディテールは残しつつ、光源にフィルター効果が乗るのでシチュエーションを選ばず使い勝手が良いですね。
「とりあえずブラックミストフィルターを1枚」というならば1/4がオススメです。
まとめ
以上、簡単ですがマグネットフィルター4種のテストおよびレビューでした。
テストではスチルのみでしたが、おそらくブラックミストフィルターは動画撮影のほうが面白いアイテムかなと思います。
昨今はオールドレンズが流行していますが、ブーム故に定番のライカやツアイスは需要が高くなった影響で価格も高くなってしまいました。
アダプター等揃えるのもコストがかかるので、お手軽にオールドレンズ風なエモい写真を撮りたいならば、ブラックミストフィルターは良い選択肢じゃないでしょうか。
また個人的にトピックなのは、交換が簡単なマグネットフィルターにブラックミストがラインアップされたことですね。
スナップでは機動力が一番なので、インスタでお手軽にエモい写真をアップするなら持っていて損はないと思いますよ!
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