気になる「お立ち台」系HDDマウンター
以前から気になっていた「お立ち台」系HDD増設キット。
比較的人気があるのか、各社ラインナップが揃っていて定番になってきたのかなと感じるほどです。
ただパッと見て分かる通り剥き出しのHDDをそのまま差し込む訳ですから、ホコリとか熱とか安定性とか大丈夫なぁという、やや不安な製品ですよね。
ただ利便性はすこぶる良さそう。
という訳で、今回リカバリやらPC環境の再構築などで頻繁にHDDケースの分解して面倒になったのと、HDD増設するにあたってケースが必要だったので「試しに」と購入してみました。
目次
玄人志向 HDDスタンドKURO-DACHI/CLONE/U3
購入したのは自作愛好家にはおなじみの怪しいメーカー「玄人志向」のKURO-DACHI/CLONE/U3です。
同系の製品でも安価で、HDDクローン機能がついて実売¥3.800前後。
そもそもシンプルな用途の製品なので、USB3.0に対応していれば付加機能はあまり必要としないんじゃないでしょうか。
このメーカー、あまり使ったことないんですよねぇ。
メーカー発足当初はパーツ界でも「キワモノ」を取り扱っている印象が強く、壊れても自己責任というイメージがなかな拭えません。
まぁそれも自作の面白いところなんでしょう。
ちなみに対応OSにwindows10の表記はありませんが、当然ながら普通に使えます。
外観
2.5/3.5インチ兼用の2ベイタイプです。
差し込み部分が両開きのドアになっていて、2.5インチHDD/SSDを差す場合は片方だけ開く方式になっています。
ドア部分にコネクタの位置が書かれているので、2.5インチを差す時もすんなり差せます。
ベイの右側にあるのがイジェクトボタン。
ファミコンカセットの取り出しボタンと同じような方式になっているので、軽いSSDなどはSSDを手で押さえていないと勢いよく飛び出てくるので注意です。
ちなみに本体正面にある緑色のぽっちがクローンボタンですが、今回は使用していません。
裏面はこんな感じ。
USB端子とアダプタ端子、あと電源ボタンです。
ちなみに上位機種の「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/U3」だとHDD消去ボタンがついています。
使用感
HDDとSSDを差してみました。
安定感
3.5インチHDDに関しては、いくらか隙間がありますが比較的しっかり固定されている感じで、思ったより安定しています。
2.5インチSSDはやっぱり隙間が気になりますね。
まぁSSDはクローンやデータ移行など一時的に差すことしかないでしょうから問題ないでしょう。
本体自体もほどほどに重さがあるので、縦位置のHDDで重心が高くなってもしっかり安定しています。
速度
TOSHIBA DT01ACA300での数値。
USB3.0ですから平均的なスピードじゃないでしょうか。
問題発生!
それまで外付けHDDケースで使用していたものと新規に導入したものの2ベイで少し運用してみたのですが、これまで使っていたHDDがうまく認識しなくなってしまいました。
具体的には容量は認識しているけどフォルダが見えなくなってまい、外付けHDDケースで差し直しても認識されなくなる始末。
直接的な原因は定かではないですが、HDD+SSDでは問題なく認識したので、他方で書かれている電力不足が原因かも知れません。
再現性を確認しないと何ともですが、他社の製品でも同様の報告を見かけたのでこういったリスクを負う可能性も考慮してリカバリソフトを用意しておいたほうが良いかもしれません。
まとめ
以上、玄人志向KURO-DACHI/CLONE/U3のレビューでした。
NASほどじゃないけど複数台設置できる外付けストレージが欲しい、という需要にはちょうど良い製品かなと思います。
ただ上記のHDDクラッシュの原因が特定・解決できればの話になりますが。
他にそういった症状の報告もあまりないようですし、個体差か別の原因があるのかも知れませんのでその点は何とも・・・とっいったところです。
ただ製品自体の利便性は良いですし、クローンもできる。
何よりカードリッジ感覚でストレージを入れ替えできるので、データを保存したHDD/SSDを休眠させておくという保管方法は面白いですね。
そういう意味では駆動機構のないSSDのほうが向いているかも知れませんね。
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