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【はじめてのオールドレンズ遊び】TECHART テックアート「LM-EA7」と焦点工房マウントアダプターレビュー

2020年06月03日

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禁断のオールドレンズ沼

カメラを趣味としている人ならば陥るであろう沼。
レンズ沼、ボディ沼、カメラバッグ沼など数ある沼の中で一際ディープなのがオールドレンズ沼でしょう。
フィルム時代に発売された様々なマウントの、様々なレン遺産を現代のミラーレスカメラ使えるのだから、マウントに縛られたレンス群と比べたら選択肢は桁違いです。

そんなオールドレンズをデジタルカメラで使うのに必要なのがマウントアダプター。
基本的にマウントアダプターはレンズとカメラを物理的にくっつけるだけの筒(正確にはセンサー面とレンズの距離をマウント毎に調整していますが)なので、マニュアルフォーカスになります。
そもそも古いフィルムカメラ用レンズにはオートフォーカスなんてないですしね。

でも例外的にソニーFEマウントだけは、マニュアルフォーカスのレンズをオートフォーカスにしてしまう不思議なマウントアダプターがあります。
それが「TECHART LM-EA7」。変態マウントアダプタです。

今回はそのTECHART LM-EA7と、購入したオールドレンズ、あとそれらに合わせたマウントアダプターをレビューします。

TECHART(テックアート) LM-EA7

今回のメインとなる「TECHART LM-7」です。
3年くらい前から販売されていて、ソニーFEマウントのカメラでオールドレンズ遊びをしている方には広く知られているアダプターになります。

日本で購入すると焦点工房の扱いになり、アマゾンなどで4万円台前半で販売されていますが、中国のショッピングサイト「banggood」ならば1万円ほど安い3万円台前半で購入できます。

但し中国発送なので通常2週間くらいかかるそうです。
自分が購入した時は注文時に在庫切れしていたのと、コロナの影響で航空便が激減していた影響もあって到着まで1ヶ月以上かかりました。
急がないのでしたらbanggoodがオススメです。

着実なバージョンアップ

FEマウントでAFできるマウントアダプターと言えばシグマのMC-11が有名ですが、こちらは有象無象の中国製ということでキワモノな香りがプンプンする製品。
ただリリースから3年の間にバージョンアップが施され現状ではほぼ問題なく使えているようです。
(後ほどレビューしますが、自分も数種類のレンズを使ってみたところ若干難はありますが概ね期待通り動作するのを確認しています。)

LM-EA7については、こちらのサイトで詳しく解説されています。

使い始めて間もないこととそもそもオールドレンズの知識も乏しく、誤解を招く可能性もあるため、当ブログでは詳細は割愛して簡単な仕様と個人的な使用感にとどめておきます。

外観

マウントはソニーFEマウント→ライカMマウントの変換アダプタ。
Mマウント以外はこの間に各マウントの変換アダプタを重ねて使うことになります。

通常のマウントアダプターが円形なのに対し、LM-EA7は下部にチップやモーターが入ったケースが付いています。
ソニーαシリーズのカメラにそのまま取り付けると下が出っ張ってしまうので、L型プレートなどを付けると丁度良く底面が収まるので、別途用意したほうが良いと思います。

アダプターの伸縮でオートフォーカスを実現

LM-EA7は、アダプタ内にある鏡胴が伸縮することでオートフォーカスを実現しています。
基本的にレンズ側を無限遠(付近)に固定して、遠距離はで縮み、近距離では伸びることでピント合わせをしてくれます。

ただ、せり出す距離には限界があるため、物撮りなど至近距離の撮影にはレンズ側の焦点距離を調整しないと物理的にピントが合いません。

またざっくり焦点距離を合わせただけではAFがフラフラして定まらないことが多いです。
なので近接撮影では目視でピントを詰めたところでAFを動作させる補助的な使い方のほうがスムーズに合わせるほうが良いでしょう。

像面位相差AFとボディ側の制限

このアダプタは像面位相差AFで測距しています。
加えて他にも仕様上の制限があるようでフルサイズはα7II〜、APS-Cはα6300〜で使えるようです。

使用感

近接撮影以外は概ね問題なくオートフォーカスが動作します。
さすがに現代のレンズのようなスピードではないですが、10年くらい前の超音波モーターなどが実装される前くらいの速度感でしょうか。
それでもAF非対応レンズを動かしていると考えると驚異的な合焦スピードだと思います。

ただ近接撮影についてはやはり難がありますね。
例えるならば古いマクロレンズで最短撮影距離付近でAF作動させると、行ったり来たりを繰り返して合焦しなかったり、じりじりと動いてようやく合焦するとか、そういう挙動がみられます。
あとはオールドレンズはF値開放ではフォーカスが甘いものが多いので、そういったレンズを開放でAF動作させると迷いやすいかも知れません。
とは言え基本的に無責任に合焦判定はしないので、その点は信頼できるのかなと思います。

アダプタ選び

LM-EA7自体はライカMマウントになるので、Mマウントレンズならばそのまま付けられますが、レンズ遊びは基本的に別途Mマウントに変換するアダプタを揃える必要があります。
しかし各社から販売されているマウントアダプタには物理的にLM-EA7へ取り付けられないものがあります。

理由はアダプタを横から見ると分かるのですが、レンズ側にも少し出っ張っている形状。 この形状が曲者で、重ね付けするマウントアダプターによってはこの出っ張りが干渉して取り付けられないものがあります。
LM-EA7の購入を検討している方は、追加購入するアダプターについてはAMAZONレビューなどを参考に装着実績のあるものを選びましょう。

今回自分が購入したのは、焦点工房がLM-EA7対応品として販売している下記の製品です。
K&F Conceptの製品名の後ろに「2」が付いているモデルです。

尚、上記アダプタの商品名に「K&F Concept」とありますが、焦点工房のプロダクトのようでK&F Conceptでは取り扱いされていません。
そういう理由もあって若干高いのかなと邪推しています。

「オールドレンズ初め」に揃えたレンズたち

最後に、LM-EA7の導入に併せて購入したレンズを紹介します。
あまり詳しくないのでメジャーどころで、価格帯も低め(planar除く)のオールドレンズを揃えてみました。

Pentax Supre Takmar 55mm F1.8 [M42マウント]

オールドレンズっぽい味とフレアも楽しめ、且つ良く解像する。
放射能コーティングされた、通称「アトムレンズ」としても有名な「Super Takumar 55mm F1.4」です。
そのコーティングの特性から、光を当てるとオレンジ色に発色します。

マウントはM42スクリューマウントになります。

逆光でも意外によく写るのにちょっと驚きました。
フレアもちょっとした味になるので、積極的に逆光で使いたくなっちゃいます。

玉数が多く入手しやすいのと、状態が良いものでも5,000円以下と安いのもあってオールドレンズ初めにはもってこいの定番のオールドレンズです。
ちなみにヤフオクで送料込み4,000円くらいで入手しました。

Minolta MD Rokkor 50mm F1.4(後期型)[ミノルタMD・MC│SRマウント]

「緑のロッコール」で知られている「Minolta MD Rokkor 50mm F1.4(後期型)」です。
その俗称のとおり、光を当てるとレンズ面が緑色に発色します。

ソニーカメラ事業の前身であるミノルタレンズ。これと現代のαの組み合わせは、ある意味先祖返りと呼べるんじゃないでしょうか。
こちらはヤフオクで送料込み3,500円くらいでした。

マウントは旧ミノルタMDマウントになります。

オールドレンズだとピンボケ写真でも許せてしまう謎の魅力があります。
盛大なフレアとバブルボケも楽しいレンズでもあります。

あとこのレンズ、面倒なのが絞り羽を動作させるにはプレビューレバーを押し込んで引っ掛けておかないと絞りが開放で固定されてしまいます。
ガチャガチャ動かしていると引っ掛かりが外れてすぐ開放固定になってしまうのでちょっと難儀です。
何か固定する方法あるのかな…

Helios-44-2 2/58 [M42マウント]

オールドレンズ道を歩む上では避けて通ることはできないと言われている(?)ロシア製レンズです。
東ドイツ時代のツアイスBIOTARのコピーモデル。
盛大なフレアとオールドレンズ特有の「ぐるぐるボケ」と呼ばれる、派手なボケが特徴の癖の強いレンズです。

マウントはM42スクリューマウントになります。

淡い色とちょっと甘めな解像感。いかにもオールドって写りが良いですね。
個人的に布の表現が気に入ってます。

CONTAX Planar 50mm F1.4(AEJ) [ヤシカコンタックスマウント]

日本レンズメーカーの名門、旧富岡光学の「CONTAX Planar 50mm F1.4」です。
昨今の人気とオールドレンズブームと相まって価格は高め。自分はラクマで30,000円で購入しました。

マウントはヤシカコンタックス(Y/C)マウントになります。

2000万画素のデジタルカメラでも現代レンズと遜色ない解像感・表現力は、さすが銘玉と呼ばれるだけあります。
合焦面はシャープでボケも良い。当たり前のように使えるレンズなので、オールドとしては面白みに欠けるかも?

まとめ

噂通りマニュアルフォーカスレンズをオートフォーカスにしてしまう魔法のアダプター!
MC-11のようにまるで純正のようなフォーカシング、とまではいきませんが十分実用に足る性能に満足です。

実はLM-EA7が届くまでマニュアルフォーカスでオールドレンズを使ってみたのですが、ピンボケ写真を量産しまくりました。
MFアシストのピーキングと拡大表示でピント合わせをしてみたもののフルサイズで開放付近を使うと被写体深度が浅いためカメラが前後するだけでピントが外れる、加えてピーキング表示もその浅さから厳しんですよね。
三脚固定なら問題なく合うんですが、手持ちマニュアル撮影はなかなかしんどかったです。
まぁオールドレンズのF値が低いのはファインダー像を見やすくするためという話も聞いたことがあるので、そもそも開放で撮影することはなかったのかも知れませんが、この時代のカメラマンはまさに職人芸だったのだなと感心します。

それが遅いながらもズバズバとピントが合うのはまさに爽快そのもの!
さすがにこの時代のレンズの開放の描写は甘々ですがオールドレンズの味のある色、絞れば現代のレンズと遜色ない描写と現役で十分使えるレンズが数千円で選び放題なのですから、オールドレンズ沼にハマる方々の気持ちがよく分かりました。

LM-EA7が3万弱、他にアダプタが数千円と若干初期投資はかかりますが、それに見合う楽しさを提供してくれるアダプター。
いや、さらなるレンズ沼へ誘う業の深いアダプターと呼んだほうが正しいかもしれませんが...ともかくオールドレンズ遊びの敷居を大きく下げてくれるガジェットなので、是非深い沼へ足を踏み出してはいかがでしょう!

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